飼い主さんにとって、ネコちゃんがベタベタと甘えてくれるのは嬉しいことですよね。一般的にはクールでツンデレといわれるネコちゃん。
ネコの甘え方は十人十色ならぬ十猫十色とまではいかないまでも、個体差がかなりあるようです。そんなネコの甘えのサインを見逃さないように、ネコが甘えてくる理由と甘えたい時のサインをご紹介します。
 

ゴロゴロと喉を鳴らす

ネコちゃんを膝に抱っこしながら体を撫でていると、気持ち良さそうにゴロゴロと喉を鳴らしてくれると、(なんて可愛いんだろう～と、抱いている自分も心地よく幸せな気持ちになりますよね。まさに至福の時。

子猫は母ネコのおっぱいを飲んでいる時、ゴロゴロと喉を鳴らします。そんな風に元々は親子のコミュニケーションの1つだったゴロゴロ音ですが、その習性が大人になっても残っていて、甘えたい時や嬉しい時にネコはゴロゴロと喉を鳴らします。
人と暮らしているネコにとって、飼い主さんは母親のように甘えられる存在。目を細めて飼い主さんを見ながら喉を鳴らすのは、信頼の証といえるでしょう。
 

体をスリスリする

ネコ特有の仕草として、体をスリスリとする行動がありますよね。ネコにはニオイを発する分泌腺がいくつかあって、縄張りを守るためにマーキングとして分泌腺をこすりつけています。
ネコは知らないニオイがあると不安を感じたり警戒する一方、自分のニオイを感じると安心する生き物です。

体をこすりつける行動はネコ同士の挨拶として行われているものですが、自分のニオイを付けると同時に相手のニオイも確認しています。人に対しては挨拶という意味合いの他に、自分のニオイを付けることで、飼い主さんは自分のもの！と周りに知らせるためのマーキングであったり、何かしてもらいたいことがあるときにアピール(甘え)として行っていることもあります。

嫌いな相手にはネコであれ人であれスリスリはしないものなので、ネコちゃんにスリスリされるとついついあまやかしてしまいますよね(笑）
ネコちゃんもそれをしっかりと学習して、「お腹空いた」「ごはん頂戴！」「遊んで~」などなど・・・飼い主さんにスリスリしているのかもしれません。
 

足をフミフミする

飼い主さんがベッドで横になっていると前足でお腹や二の腕などをふみふみ。
抱っこをすると、お腹をふみふみ。
クッションや毛布など柔らかいモノをふみふみ・・・・ネコのふみふみは甘えたい時の仕草として知られていますよね。
この行動は、子猫がおっぱいを飲むときに、前足でおっぱいをふみふみするところから来ています。成長してからも甘えん坊のネコは柔らかいモノに触れると、ついつい子猫の気分になってふみふみをしてしまうのです。

甘えたい時や眠たい時にもよく見られる行動なので、ネコちゃんの気が済むまでふみふみさせてあげましょう。

イタズラをする

ネコは飼い主さんにかまって欲しい時やお留守番をさせられて寂しかった時などにイタズラをすることがあります。飼い主さんの気が引きたくて、飼い主さんにとっては困ったことをしてしまうこともありますが、これも甘えの1つとして覚えていて欲しいと思います。
 

毛布や飼い主さんの指など柔らかいものを吸う

飼い主さんの指や毛布のように柔らかなものを吸ってしまうネコちゃんがいます。人間の子どもでも、たまーにいますよね。これもふみふみと同じで、母ネコのおっぱいを吸っていた時の気分に戻ってしまって、ちゅぱちゅぱとお気に入りのものをすってしまうのです。

鳴く

他の部屋から「にゃお～にゃ～お」と大きな声で、ネコが鳴くことってありますよね。それは飼い主さんを探していたり、こっちに来て～と呼んでいるのです。
自己主張が強く甘えん坊な子は、甘えたい時やなにかしらの要求があるときに、飼い主さんに対して話しかけるように鳴くこともあります。中には特徴的な鳴き声で、まるでお喋りしているように鳴く子もいます。

最後に

甘えのサインも、ネコちゃんの生育環境や性格によって様々です。一見クールなネコちゃんですが、寂しがり屋な子もいれば、犬以上の甘えん坊さんもいます。ネコちゃんの甘えのサインに気づくことが出来たら、思いっきり構ってあげられるチャンスなので、思う存分甘えさせてあげて、より親密になりたいですね！