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猫の下痢

出典元: shutterstock.com

猫の下痢

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-06-26

いつも元気な愛猫が急に下痢をしたら、心配になりますよね。人間同様、体調や食べたものによって便がゆるくなることもありますが、嘔吐を伴ったり、下痢が長く続くことも珍しくはありません。病気が潜んでいる場合もあるので、猫が下痢を起こす原因として考えられることや、動物病院への受診の目安や対処法について解説します。
 

そもそも下痢ってどんな状態?

下痢とは、何らかの理由で水分を多く含んだままの状態で便が出てしまった状態のことをいいます。小腸や大腸で水分が正常に吸収されなかったり、腸に炎症があり、そこから水分が滲み出たり、腸の動きが速くなることで、腸の水分吸収が不十分になったりします。

軽い下痢であれば数日で症状が治まりますが、出血を伴う下痢、嘔吐や腹痛がある、突然の激しい下痢などの場合は、すぐに受診するようにしてください。
 

猫の下痢の原因

食事
食べたものが原因で下痢になることがあります。
キャットフードを変えたときに下痢をしたり、中には食物アレルギーから下痢になる猫もいます。
キャットフードを切り替えるときは、それまでのフードに少しづつ混ぜて慣らしていきましょう。また、特定のフードを食べると下痢をしてしまう場合は、食物アレルギーの可能性があります。フードのパッケージ持って、かかりつけの獣医師に相談してください。
 

誤飲・誤食
猫が消化できないもの(紐や玩具など)を食べたとき、または猫が食べてはいけないもの(ネギ類や観葉植物など)を食べてしまった時に下痢を起こすことがあります。長ネギ・ワケギ・万能ネギ・玉ねぎ・ニラ・にんにく・らっきょうなどがありますが、加熱した玉ねぎや、ネギ類そのものが入っていなくても、煮だしたスープなども猫にとっては非常に危険で、最悪の場合は命にかかわることもあります。
 

ストレス
猫はストレスに弱い動物です。
引っ越し・入院・通院・ペットホテルなどに預けた時・新しいペットが増えた時などの環境の変化は、猫にとって大きなストレスとなり、下痢の原因となってしまうことがあります。


薬の影響
病気の治療などで処方されている薬を飲んで下痢をした場合は、処方された動物病院に相談をしてください。
 


 

ウイルス
ウイルス性の感染症で胃腸炎を発症すると、下痢や嘔吐を起こすことがあります。中でもパルボウイルスによる「猫汎白血球減少症(FPV)」は高い感染力を持ち、発熱、激しい下痢や嘔吐、それによる脱水などを起こし、急激に悪化をして突然死に繋がることがあります。


寄生虫

野良猫、特に子猫の場合、回虫や条虫などが腸に寄生することによって、下痢を起こすことが多いです。
 

愛猫が下痢をしたら

消化不良などで一時的に便が緩くなることはあるので、あまり心配しなくても良い場合もありますが、まずは便の状態をしっかりと確認しましょう。
 

●便の状態(水様便・軟便で形は残っているなど)

●血便(便に血が混じっていないか)

●回数(1日に何回下痢をしているか)

●臭いや色

●異物が混ざっているか

●嘔吐やその他の症状

普段から便の様子をチェックしておくと、いつもとどれくらい違うのか、便の変化に気付くようになります。
水のような下痢を1日に何度もしている。便に血が混ざって赤くなっている。食欲不振や嘔吐があり元気がない。そんなときは、すぐに動物病院を受診しましょう。様子を見ているうちに悪化して手遅れにならないように、早めの受診をお勧めします。
 

動物病院を受診する目安


 

●免疫力が低い高齢の猫や子猫の場合、成猫ならさほど心配ない下痢や嘔吐といった症状でも、命にかかわることもあります。
 老猫や子猫が下痢をしたら、状態をよく観察して、早めに動物病院に連れていってあげましょう。

●便の中に虫や虫の卵が混ざっている時は、お腹に寄生虫がいる可能性が高くなります。
 自然に治ることはないので、すぐに動物病院を受診をしてください。

●血便(血の混ざった便、黒いタール便も血便の1つです)が出た場合も、早急に受診しましょう。

●嘔吐を伴う下痢も重症化しやすいので、すぐに受診してください。

●水様便・泥便・軟便でその他の症状がない場合でもで、下痢が続くようであれば受診しましょう。

●ネギ類や観葉植物など、猫が食べてはいけないものを口にして下痢を起こした場合、急激に悪化して死に至る危険性があり
 ます。 直ぐに動物病院を受診してください。
 

動物病院を受診する前に

動物病院を受診する前に、便の状態(色、ニオイ、水のような下痢か軟便か、など)や回数、いつ頃から始まり、どのくらい続いているかなどを確認し、獣医師に伝えましょう。
また、猫の様子、食欲不振やお腹を痛がっているような様子はないか、嘔吐など、下痢以外の症状もあれば伝えてください。

 

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