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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2017-09-14
ハウストレーニングとは、犬にとって安心できる場所を確保し、そこが寝る場所であると同時に安心して休めるということを教えることです。
ハウストレーニングが出来ていれば、動物病院や旅行に行くときにもハウス(クレートなど)に入れて移動ができるので、犬も落ち着いていられますし、災害時などにもとても役立ちます。
ハウスに使うのはクレートでもケージでも構いませんが、移動することを考えた時には大きめのケージよりもクレートを使ったほうが良いでしょう。
クレートはケージに比べると小さめで、犬1匹が収まるくらいの大きさです。人間からするとカプセルホテルのようなものなので、窮屈そうに感じるかもしれませんが、犬の祖先であるオオカミは巣穴を掘って生活する生き物です。
少し狭くても、誰にも邪魔されず安心して休むことのできる落ち着ける場所が犬にとっても必要なのです。
ハウストレーニングは仔犬を迎えたその日から始めます。
しかし、トイレトレーニングを終えていない仔犬で、ハウスにクレートを使う場合は、トイレトレーニングが終わってからでも良いでしょう。
仔犬の場合は排泄回数も多いので、排泄する時間はさけてトレーニングをしてください。
ハウスが安心して休めることを犬に教えるためには、まずハウス内を快適に過ごせる環境に整えます。上の写真のような大きめのケージの場合、毛布や敷物などを入れて調整してあげると良いかもしれません。
それまで過ごした環境でお気に入りのオモチャやタオルなどがあれば、それもハウスの中に入れてあげると良いでしょう。
ハウストレーニングで大切なことは、犬にハウスを好きになってもらうことです。ですから、無理に入れて扉を閉めたり、イタズラをした時などの罰のためにハウスを使ってはいけません。罰としてハウスに入れられると、犬はハウスに入ることが嫌になってしまいます。叱られることとハウスを関連付けてしまうからです。
まずはエサやおやつでハウスの中に誘導し、犬に興味を持たせます。ハウスの中に入った犬にエサやおやつを与えて、ハウスの中にいると良いことがあると学習させます。犬のしつけにおいてエサやおやつを与えるというのは王道の手段ですが、ハウストレーニングでもやはり有効です。
エサやおやつで誘導をしてハウスのほうへ歩き出す前に、「ハウス」と声をかけハウスのほうへ歩く行為と「ハウス」という言葉を関連付けます。「ハウス」と声を掛けたら、自分から入るようにするためです。
ハウスに慣れ、自ら入るようになったら、ご褒美をあげて「良い子」と声を掛けたりして褒めてあげます。
入ることが確実に出来るようになったら、ハウスの中にいられる時間を少しづつ延ばしていきます。おやつなどを与えて、とどまるようにしていきます。
徐々に慣れていったら、犬が中にいる間に扉を閉めてみましょう。最初は閉めても直ぐに開けますが、徐々に閉めている時間を長くします。
扉を閉めている間は、扉越しにおやつなどを与えます。長く入っていた後には、必ずご褒美をあげるようにしましょう。閉じ込められている感じを与えず、「ハウスの中にいたらご褒美をもらえる」ということを学習します。
ハウスの中にしばらく留まれるようになったら、扉を閉めたハウスを布などで覆います。この時もおやつなどを上手に与え、扉を閉めても暗くてもハウスの中が安全で落ち着ける場所であるということを教えていきます。