ペット情報サイト

ホーム > イヌ図鑑TOP > サモエド

サモエド

サモエド

サモエドの起源

雪のように真っ白い犬、サモエドは、シベリアの遊牧民族であるサモエド族が、猟犬やそり犬として育ててきた犬が基礎になったといわれています。

サモエドの名前の由来となっているのは、もちろんサモエド族からですが、人々の暮らしに密着し、サモエド族の生活には欠かせない存在だったのです。
作業犬として極寒の地で過ごしてきたサモエドですが、その後、イギリスをはじめとするヨーロッパへ渡りました。

20世紀初頭、イギリスで本格的な改良が始まった当初は、今のように純白だけではなくブラックやタンといった毛色の犬もいましたが、純白の被毛の個体が好まれたため、次第にホワイト系以外のサモエドは姿を消していくことになりました。現在では、純白以外に、白に薄茶が混ざった「ビスケット」や「クリーム」などもあります。

サモエドにはシベリアン・スピッツという別名もありますが、日本スピッツは小型のサモエドにジャーマン・スピッツを交配して小型化したという説もあります。サモエドの体型や性質、被毛にいたるまで典型的なスピッツ系であることは間違いありません。
 

サモエドの特徴

体高50~60cm、体重16kg~30kgほどのやや大きな中型犬であるサモエドの大きな特徴といえば、まずは白いフワフワの被毛ではないでしょうか。シベリア生まれということもあり、被毛は寒さに耐えられるようにダブルコートで厚く、かなりのボリュームがあります。

立ち耳で口角がわずかに上向きに持ちあがり、それがまるで笑っているように見えることから「サモエド・スマイル」と呼ばれ親しまれています。


サモエドの性格

とても穏やかそうに見えるサモエド。優しく温和で誰に対してもフレンドリーな性格で、見た目そのままです。

とてもアクティブ犬種なので、毎日のお散歩は飼い主さんと一緒にジョギングするなどして、運動量は多めに取ってあげてください。遊ぶことも大好きなので、子どもたちの良きパートナーになるでしょう。
友好的な性格で人見知りや警戒心はあまりないので、「番犬」には向かないかもしれません。

 

サモエドと暮らす

豊かな被毛のため暑さに弱いので、できるだけ室内飼いにし、気温によっては春や秋でも冷房が必要になることもあるでしょう。
また、サモエドはダブルコートなので、換毛期になると非常に多くの毛が抜けます。
皮膚病予防のためにも、少なくとも週間に2~3回、できれば毎日ブラッシングをして、ムダ毛を取り除きアンダーコートに空気を入れてあげてください。
 

サモエドの気を付けたい病気

サモエドは古くから伝わる土着の犬なので、純血種のわりに遺伝性疾患の少ない健康的な犬種ですが、いくつか気を付けた疾患はあります。

中型から大型犬に多く見られる胃捻転は、サモエドも発症リスクが高いと言われてます。一気食いやドカ食い、食後直ぐに運動をすると起こりやすいとされているので、食事を数回に分けて与えたり、お散歩のタイミングなど日頃から注意をしてあげましょう。運動前後の水のがぶ飲みにも気を付けてください。

腹部膨張、嘔吐、嘔気、苦しそうな呼吸、頻繁なゲップや涎を垂らしたりの症状が見られたら、胃捻転の可能性があります。最初は自力で歩いていたとしても、急に症状が悪化し、ショック状態に陥ることもありますので、すぐに動物病院を受診すしてください。

股関節形成不全も同じように中型犬から大型犬によくみられる病気ですが、関節に負担を掛けないように体重管理をしっかりすること、軽度であれば若いうちから運動をさせ、関節をサポートする筋肉をつけるなど、悪化しないようにすることもできます。犬は関節炎になりやすいので、床が滑らないように工夫をしたり、子犬の頃から歩き方には注意をしてあげましょう。
 


ネコの気持ち

犬の気持ち

注目ワード