ペット情報サイト

ホーム > イヌ図鑑TOP > アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカー・スパニエルの名前の由来

アメリカン・コッカー・スパニエルにある、「コッカー」の名は、鳥のヤマシギ(woodcock)を意味し、イギリスでは鳥猟犬として活躍していました。
 

アメリカン・コッカー・スパニエルの歴史

1620年、メイフラワー号に乗って最初の移民が連れてきた2頭のうちの1頭が、アメリカン・コッカー・スパニエルの土台となったイングリッシュ・コッカー・スパニエルだと言われています。メイフラワー号でやってきたイングリッシュ・コッカー・スパニエルと、小柄で丸みを帯びたキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとの交配で生まれたとの説もありますが、何れにしても、イングリッシュ・コッカーとは異なる顔立ちや被毛の優美さから、猟犬というよりも愛玩犬として発展していきました。

アメリカン・コッカー・スパニエルは、ディズニー映画「わんわん物語」のに登場する犬のモデルにもなった犬種としても有名ですね。
 

アメリカン・コッカー・スパニエルの性格と特徴

イングリッシュ・コッカー・スパニエルをもとに、アメリカで愛玩犬としての改良が進み、愛らしい姿とシルクのような美しい装飾的な被毛をしています。
1935年にはアメリカン・ケンネルクラブで、1968年にはイギリスでもイングリッシュ・コッカー・スパニエルとは別犬種として認められました。

アメリカン・コッカー・スパニエルは優美な姿をしていますが、元々が鳥猟犬なので、コンパクトでありながらも筋肉質で体力があります。また活発で遊び好きな犬種なので、運動はしっかりさせてあげましょう。

性格的には明るく人懐っこく好奇心旺盛で、警戒心や神経質な点はあまり見られません。毎日のお散歩と被毛のケアをしっかりとできれば、幅広い年齢層で飼育が可能です。

アメリカン・コッカー・スパニエルの被毛の特徴

アメリカン・コッカー・スパニエルといえば、足先に向かってボリュームを広げるスタンダード・スタイルを思い浮かべる方が多いと思いますが、このスタイルをキープするためには毎月のトリミングが欠かせません。
ドッグショーに出さない場合は、耳を残して短めにカットをすると、日々のお手入れがかなり楽になります。

ただ、スタンダード・スタイルではなくても、アメリカン・コッカー・スパニエルはダブルコートで被毛が厚く、トップコートは長いため、毎日のブラッシングは欠かせません。

長い被毛には小枝やゴミなども絡みやすいため、お散歩から帰ってきた後は、コーミングをしてあげましょう。

ジャパン・ケンネルクラブ(JKC)で公認されている、アメリカン・コッカー・スパニエルの被毛のカラーは、ブラックの単色(タン・ポイントのあるブラックを含)胸及び喉にみられる少量のホワイトは許容されていますが、他の部分でのホワイトは認められていません。

ブラック以外の単色は、明るいクリームからダークなレッドまで認められています(ブラウン及びタン・ポイントのあるブラウンも含)色は一様でなくてはなりませんが、飾り毛の明るい色調は許容されます。胸及び喉にみられる少量のホワイトはみとめられますが、他の部分のホワイトは認められていません。

パーティ・カラーは2色以上の明確にはっきりと区別できる単色で、うち一色はホワイトでなくてはなりません。ブラック&ホワイト、レッド&ホワイト(レッドは明るいクリームからダークなレッドまでの色調)、ブラウン&ホワイト及びローン。それぞれの色のタン・ポイントを含むみます。タン・マーキングはブラックやアスコブ・バラエティのタン・ポイントと同じ位置にあることが望ましいとされています。ローンはパーティ・カラーに分類されますが、通常はどの様なローン・パターンでも良いですが、基本色が90%以上を占めるものは認められていません。


 

アメリカン・コッカー・スパニエルの気を付けたい病気

アメリカン・コッカー・スパニエルは、レイジ・シンドローム(突発性激怒症候群)の個体が時々います。正式名は(スプリンガー・レイジ・シンドローム)といい、最初に発病が確認されたのがスプリンガー・スパニエルという犬種だったことから、この病名が付けられそうです。イングリッシュ・コッカー・スパニエルや他のスパニエル系に多いとされています。
犬に怒りの意識が無いのに突然なんの前触れもなく噛み付いてしまうという厄介な症状ですが、遺伝的な脳の病気で躾の問題ではありません。
もし原因もなく噛み付くようになってしまった時は、突発性激怒症候群の疑いがあるので、直ぐに掛かりつけの獣医さんに相談してください。

アメリカン・コッカー・スパニエルは、白内障・緑内障ともに発症しやすいと言われています。若いうちに発症した場合、10歳になるまでには失明してしまう恐れがあるので、1年に1度は動物病院で検診をしておくと安心です。発症した場合にも、早期であれば点眼薬で病気の進行を遅らせることも可能です。
また、アメリカン・コッカー・スパニエルは垂れ耳の犬種であることから、外耳炎になる可能性も高いです。子犬の時から、毎日のブラッシングと共に、耳のケアも行うようにしましょう。


ネコの気持ち

犬の気持ち

注目ワード