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シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグは、スコットランドのシェットランド諸島を原産とする牧羊犬でラフ・コリーとよく似ていますが、より小型で頭の良さも似ています。
長い名前を縮めてシェルティ(Sheltie) の愛称で呼ばれるます。

シェルティはボーダー・コリーの祖先やラフ・コリーとの交配で作出されたと考えられています。
気象条件が厳しいシェットランド諸島は、牧草地は狭く土地はやせており、飼料が不足する環境下では家畜も小さく、そこに適応するようにシェルティも小型化したと考えられています。

 

 

当初はシェットランド・コリーと呼ばれ、1909年にイギリスのケネルクラブが公認しましたが、この名称にラフ・コリーの犬種団体が異議を唱えたため、数年後に現在の名称であるシェットランド・シープドッグに変更されました。

体長が体高よりやや長く、筋肉質で敏捷です。
小型のコリーという位置で一見するとラフ・コリーに似ていますが、バランスが違うのでそのまま大きくしてもラフ・コリーの外見にはなりません。

被毛は下毛のダブルコートで、首まわりから胸にかけて襟巻のような飾り毛があります。
メスよりもオスの方が毛量が豊なことが多いようです。

シェルティは毛色のバリエーションが多く、基本はセーブル(茶色)、ブラック、ブルー(灰色)に、白やタン(薄茶色)が組み合わされます。
その結果、セーブル&ホワイト、トライカラー(黒白&タン、ブラック&ホワイト&タンと呼ぶこともある)、ブルーマール&タン(灰色と白とタン、単純にブルーマールと呼ぶこともある)、それにタンが入らず2色で構成されるバイブラック、バイブルーと5種類があります。
ブルーマールとバイブルーのみ、青い目が許されています。

 

 

体の大部分が白い「カラーヘッド」は、コリーではホワイトコリーとして認められていますが、シェルティでは認められてません。
ブルーマールやセーブルマールのマール同士を掛け合わせて産まれるダブルマールは全身がほぼ白く、耳や目に障害を持って産まれてくる確率が非常に高いため、マール同士の繁殖は避ける必要があります。

シェルティはとても活発で感受性が強く、人間と一緒にいることを好みます。
大変賢く、従順で状況を判断する知性がありますが、もともと牧羊犬だったことから警戒心が強く吠えるため、良い番犬にもなれるでしょう。


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