オリエンタルショートヘアは1950年代のイギリスで、シャムを基礎に作出された猫です。
シャムはタイの王族に寵愛を受けていましたが、他の猫種や犬同様、第二次大戦後のころには食糧難などの事情により世界中で激減していました。
この頃、残っていた純血のシャムに様々な異種交配が行われ、アビシニアン、ブリティッシュショートヘア、ロシアンブルーなどと交配されました。
それらの猫種の特徴が出ることはあまりありませんでしたが、ある日、ポイントのないこと以外ではシャムとよく似た仔猫たちが生まれました。
この時の仔猫がオリエンタルショートヘアの基礎となります。
ポイントのあるシャムの毛色以外の子猫たちは、チョコレート・ホワイト・ブラック・タビーなど毛色によって分類され、新しい猫種として繁殖が続けられました。
シャムによく似たポイントのない仔猫たちは、オリエンタルショートヘアという名前に分類されることになりました。
シャムとオリエンタルショートヘアの違いは、ポイント模様であるかどうかです。
くさび型の小さな頭に大変大きな耳、アーモンド形で優しい目をしています。
ボディは細長くしなやかでエレガントですが、骨格はしっかりとして筋肉質でその名のとおりのオリエンタルタイプ。
性格はシャム以上に甘えん坊で、肩に乗ったり抱かれたりと人にくっつくことを好みます。
また、かまって欲しくて、飼い主に話しかけるように鳴くこともあると言われています。