バーマンは、ミャンマー(旧ビルマ原産)とされていますが、猫種として成立した歴史的背景ははっきりしていません。
1916年、オスとメスのバーマンが初めてヨーロッパに渡りました。
オスは移送の旅行中に亡くなってしまいましたが、メスのバーマンはすでに妊娠していました。
このメスと生まれた仔猫たちが、最初のバーマンの繁殖の基礎となったとされています。
1925年にはフランスの猫血統登録団体がバーマンを公認しました。
しかし時代は第一次、第二次世界大戦下であり、世界中が食糧難に陥って、バーマンを始めペットの純血猫たちは激減しました。
戦後残っていた純粋なバーマンはたった2頭しかいなかったため、毛色の似ているシャムや長毛の猫を交雑し、猫種の復活のために計画繁殖されました。
当初はシールポイントしかいなかったバーマンですが、この時の交雑でブルーポイントやライラックポイントなどの新しい毛色が生まれることになりました。
その後、1966年にはイギリスで、1967年にはアメリカでも公認されることになりました。
バーマンは丸い顔にローマンシェイプと呼ばれる個性的な鼻、三角の耳に、美しく澄んだ青い目をしています。
中型よりやや大きく、標準体重は3kg~7kg程度のロング&サブスタンシャルタイプです。
被毛はミディアムロングのシングルコートで、ウサギの毛のようにサラサラしています。
最も特徴的なのは、白い手袋と靴下をはいたような四肢の先です。
手の方はミトンまたはグローブ、足の方はレースと呼ばれます。
バーマンは穏やかで優しく、とても甘えん坊なネコです。
とても大人しく静かなネコですが、遊ぶのが嫌いというわけではなく、激しく遊ぶことよりは飼い主さんの近くでゆったりと過ごすことを好む子が多いようです。