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アビシニアン

アビシニアン

アビシニアンの起源

アビシニアンの歴史については不明なことが多いですが、古代エジプトの壁画などに掛かれていたネコがアビシニアンにと似た特徴を持つことや、1868年のイギリス・アビシニア(エチオピア)戦争後、イギリス人がエジプトのアレクサンドリアにいた猫を持ち帰ったのが起源という説もあることからエジプト原産であると考えられています。

何れにせよその起源はハッキリしていませんが、イギリスに入ってからより洗練されて美しさに磨きかけ、1870年ごろにキャットショーに出陳されています。1900年代に入ってからは、フランス・アメリカなどでも繁殖が開始され、世界中で人気を得るようになりました。

 

アビシニアンの特徴

アビシニアンの被毛の模様はティックドタビーと呼ばれ、アビシニアンの特徴です。
このティックドタビーの模様は、古代エジプトの絵画に登場している猫によく似ています。
小さな三角顔に大きな耳とアーモンド形の大きな目はグリーンもしくはゴールドの美しい色をしています。首やボディや四肢は細めの筋肉質をしたフォーリンタイプのネコで、アビシニアンの標準的な体重は3~5㎏。野性的であり理知的な印象を与えます。

 

アビシニアンの性格

アビシニアンは、そのクールビューティーな外見とは裏腹に、実は従順で甘えん坊。好奇心旺盛で、遊んでもらうことが大好きなネコです。飼い主の声には犬のように反応し、とても愛情深い性格をしています。

アビシニアンの鳴き声は【鈴の声】と云われるほどキレイな声をしていますが、あまり鳴くことはせず、そういう意味では大人しく飼い易いネコです。
 

アビシニアンの被毛の特徴とカラー

アビシニアンは密度の濃い短毛のネコで、その被毛はシルクのような光沢と柔らかな手触りをしています。単色に見えますが、一本一本の被毛に濃淡があり縞模様に見える【ティックドタビー】という特徴的なカラーを持っています。

アビシニアンの毛色はルディー、フォーン、レッドとアビシニアンブルーと呼ばれるアビシニアン独特のブルーの4種があります。

アビシニアンの代表色といえば、クレオパトラのようなアイラインが特徴的なルディですが、耳と尻尾は黒で、全体的にはオレンジブラウンの被毛に黒のティッキングが入っています。

フォーンは淡いピンクベージュに様々な色合いの淡いココアブラウンのティッキングが入って、全体的に優し気で品のある雰囲気をしています。口元や喉はホワイトで、レッドを限りなく淡い色にするとフォーンになるという印象です。

赤っぽい栗色にシナモン色のティッキングが入っていて、ソレルアビシニアンまたはソレルとも呼ばれるカラーです。しっぽの先はシナモンベージュ、鼻先はピンク色をしています。

最近、とても人気があり希少カラーとも言われているのがブルーです。アビシニアンブルーとも呼ばれるそのカラーは、グレーっぽい暖かみのあるベージュの地色に、スチールブルーのティッキングが入っています。耳と尻尾もスチールブルーで、他の3カラーに比べるとよりクールな印象です。

 

アビシニアンの注意したほうが良い病気

アビシニアンは視覚障害を伴う【網膜変性症】という遺伝性疾患を比較的起こしやすいといわれています。網膜変性症は遺伝性(先天性)と後天性がありますが、末期になるまで気づかれないことも多い病気です。

病気が進行するにつれて、夜間に物が見えづらくなったり、玩具でうまく遊べなくなったり、動くもののスピードに目が追いついていかなくなったりします。また、ネコの目がいつもよりも光って見えることや、明るい場所でも瞳孔が開いた状態になる場合もあります。

遺伝性(先天性)の網膜変性症は進行性網膜萎縮症とも呼ばれ、生後数か月から2歳ごろには網膜の萎縮が始まり、2歳から4歳ごろには失明してしまう怖い病気です。
後天性の網膜変性症は発生の原因によっては進行を抑えることは出来ませんが、変性した網膜を回復することはできません。定期的に健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療を心がけましょう。

 


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