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雄ネコの去勢

出典元: JacLou DL/Pixabay

雄ネコの去勢

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-10-10

春先から初夏に生まれた子猫たちも生後3か月から7か月ほどとなり、去勢や避妊を考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。既に手術を終えている子猫もいるでしょう。
今回は雄猫の去勢について、考えてみたいと思います。
 

去勢に適した時期

雄ネコは個体差はありますが、生後5~12か月で性的に成熟をむかえます。性成熟を迎えると、尿スプレーや放浪やケンカなどを起こしやすくなります。雄ネコにとっては成長の証ともいえますが、室内で飼っている場合、人間にとっては問題行動となってしまうのです。
性成熟を迎える前に去勢手術を行うことで、これらの行動を抑えることが出来ます。しかし、生後半年より前の手術は、まだ身体が十分に出来上がっていないことや先天的な病気が隠れている場合もあるので、手術を受ける前に獣医師の診断を受けるようにしましょう。去勢手術のタイミングは獣医師のアドバイスに従ってください。
 

去勢の方法

雄ネコの去勢手術で行われるのは、猫の性ホルモン、すなわち精巣の除去です。精巣を包む皮膚を切開して、精巣を取り出します。メスで1cmほどを切開し、中にある精巣を取り出します。手術時間は10分から20分ほどになります。
精巣が体外に出ていない停留精巣の場合は、開腹手術や腹腔鏡手術をします。
 

去勢が早すぎる場合のデメリット

去勢手術をする場合、必ず麻酔を必要とします。生後4か月くらいまでは体が小さく、麻酔をかけるリスクが高くなってしまいます。
 

去勢が遅すぎる場合のデメリット

まだ小さい子猫だと思っていても、性成熟を迎えると尿スプレーや放浪などが癖になってしまい、それから去勢をしても完全には治まらない可能性があります。そのため、生後6ヵ月を過ぎたら早めに去勢手術を施すほうが良いでしょう。
 

去勢するべき理由

去勢をしないままでいると、雄ネコは縄張り意識が強い状態になるため、あらゆるところに描スプレーといわれるマーキングをします。また、自分の縄張りに他の猫が入ることや、メスをめぐって雄ネコ同士でケンカをするようになります。
室内飼いの場合、外に出たがって鳴いたり、ちょっとした隙を狙って脱走したりもします。
去勢をすることで、性的なストレスから解放され、雌ネコと接触しようとする意欲やケンカをする意欲も減り、外傷や感染症、交通事故などのリスクも減るため、健康で長生きするようになると言われています。
 

去勢によるデメリット

生後半年を過ぎ、身体がしっかりと出来上がってからでも、全身麻酔を必要とする去勢手術は身体的な負担を伴います。事前に獣医師の診断を受け、必要な検査を実施することで麻酔のリスクを少しでも減らすことが大切です。

また、去勢手術を行った後は運動量が減ったり、ホルモンバランスが変化するために太りやすくなってしまいます。これは長期的に見ると健康面での問題につながる可能性が高くなります。特に雄ネコは泌尿器系の病気に掛かりやすいため、去勢後は食事面や運動面での工夫をし、肥満を予防するように気を付けましょう。
 

去勢後に注意するべきこと

去勢後は消費カロリーが減るにも関わらず、食欲は増し太りやすくなります。肥満は様々な病気のリスクを高めるため、食事の見直しが必要になります。
とはいえ、生後6か月ほどの子猫はまだ成長過程であり、十分なエネルギーを取らなくてはいけません。避妊・去勢手術後の猫用に開発されたフードは、不要な脂肪を加えずに必要な栄養を満たしているのでお勧めです。
 

まとめ

去勢や避妊手術には様々な考えがあると思います。手術に伴うリスクもあるので、飼い主さんは去勢によるメリット・デメリットを十分に理解したうえで、責任をもって手術の是非を決断するようにしましょう。

 

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