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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-06-22
柴犬というと、皆さんはどんな印象がありますか?
THE日本犬というべく短毛の中型犬で、顔立ちも毛色もキツネに似ているイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実は柴犬にはキツネのような薄い赤茶の他にも、様々はカラーの柴犬がいます。
日本古来の犬種として代表的な柴犬。秋田県、紀州犬、甲斐犬、北海道犬、四国県と共に天然記念物に指定されていますが、その中で唯一の小型犬であり、登録数の8割を占めているのが柴犬です。
海外では「Shiba inu」として知られ、特にヨーロッパでは大変な人気があり、柴犬の飼い主が集まるコミュニティーがあるほどです。
柴犬の歴史はとても古く、元々は産地や山間などで狩猟犬として働いてきた犬を祖としており、オオカミにも近い気質をを受け継いでいるため、主人に忠実で賢く、また大胆で独立心が強く、恐れ知らずな面も持ち合わせています。
柴犬は小さな立ち耳をした巻き尾の短毛犬種で、黒目がちでつぶらな目に麻呂眉のようなポイントがあります。顔のタイプは面長のキツネ顔
と、丸顔の狸顔の2種類のタイプがあります。
柴犬は成犬になると、体高35~45cm、体重7~11kgほどになります。日本犬保存会の規定では小型犬として分類されていますが、その大きさから、一般的には中型犬として扱われることが多くなっています。
豆柴と呼ばれる犬は更に一回りほど小さくなりますが、独立した犬種ではなく、愛玩用として小柄な柴犬同士を交配させて誕生させた犬であり、あくまで小柄な柴犬のことを「豆柴」と呼んでいます。
柴犬も他の犬種と同じように、メスよりもオスの方が体高も体重も上になります。また、柴犬は骨密度が高く筋肉質なので、見た目以上に重く感じます。
柴犬は短毛ですが、下毛がとても密に生えているダブルコートの犬種なので、春から夏と秋から冬にかけての換毛期にはとても多くの毛が抜けます。
また、柴犬といえばキツネのような「赤茶」のカラーが代名詞のようになっていますが、他にも黒、白、胡麻と4種類のカラーがあります。
私たちがよく見かけるキツネのような色の赤茶色のカラーが柴犬の8割を占めており、残りが、全体が黒く、眉毛やお腹の部分が白い被毛の黒と、数は少ないのですが、遠目では真っ白に見え、耳や足裏、尻尾の裏側、背中などに薄く赤い被毛が混ざっている白、そして赤・黒・白のどれにも当てはまらず、いくつかの色が混ざり合った毛色を持つ胡麻の柴犬がいます。
しかし、ジャパンケンネルクラブでは、柴犬のカラーは、赤、黒、胡麻、黒胡麻、赤胡麻の5種類であり、全てのカラーで、胸もとや腹、足の裏側部分と足先、尾の裏側などは、裏白という白毛ででなければならないとされています。
他の犬種では被毛のカラーによって性格の違いがでることもありますが、柴犬の場合は毛色によって性格が違うことは基本的にはないといわれています。
柴犬は忠誠心と警戒心が強く、飼い主さんにはとても従順で賢い犬です。猟犬として、飼い主さんとの主従関係をしっかりと保ってきた犬種なので、一度忠誠を誓った相手には生涯寄りそう反面、家族の中でもただ一人にしか興味を示さない犬もいるくらいです。
その為、子犬の頃から、できるだけ多くの人や他の犬と触れ合う時間を持ち、社会化を行うようにしましょう。警戒心が強く、番犬に向く適正を持っているので、しっかりと社会化を行わないと、初対面の人に吠えたり、反射的に噛みついたりという問題行動を起こしてしまうことがあります。
真面目で繊細な面もあるので、しつけには常に一貫した指示をして、混乱させないようにしましょう。
日本犬の特性として、洋犬とは違う特性があります。一度主人と決めた相手には絶対の忠誠を誓いますが、主従関係がちっかりと構築できていないと、全くいうことを聞かない犬になってしまいます。
トレーニングに時間が掛かることがありますが、根気よく続け、より良い関係を築くようにしましょう。