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インコの五感

出典元: Thomas B./Pixabay

インコの五感

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-05-07

野生のインコは飛びながら餌を探し、同時に敵の存在を見つけられるように視覚がとても発達しています。聴覚は人間と同じくらい、味覚と嗅覚は未発達とも言われますが、ニオイや味によって餌を選り好みすることもあります。触られるのにも敏感で、飼い主に撫でられると、気持ち良さそうにウットリとすることもあります。
 

インコの五感について

インコの視覚

一般的に鳥類はほ乳類よりも視覚が優れています。五感の中で最も発達しているのが視覚で、鳥類は人間よりも視細胞が多いため、猛禽類のワシやタカは人間の8倍ほどの視力を持つと言われています。
穀類を主に食べている鳥類の視力はそこまでではありませんが、インコは優れた視力と視野を持ち、人間が見ることができない紫外線も見え、微妙な色の違いも感じることが出来るため、カラフルな世界に生きているといえます。

視野の広さは鳥類の種によって違いがありますが、最も視野が広いとされているヤマシギで359度と言われています。インコの視野は片目では180度、両目では330度と言われ、更に首を180度まわすことことができるため、かなり広いところまで見渡せてしあいます。

 

インコの色覚

インコなどの鳥類は、視覚と共に色覚も発達しています。、赤・緑・青の光の三原色に加え、太陽から降り注ぐ紫外線を感知することが出来るため、人間には見えない様々な色彩までも見ることが出来るといわれています。その為か、インコによっては、特定の色を好むことがあります。例えば、カラーペレットやその他のフードなど、決まった色だけを食べて、その他は残してしまうインコもいます。

また繁殖期にパートナーを見つける時にも、色を使って見分けています。しかし、昼行性のインコには暗闇が苦手です。夜行性の動物は暗闇の中からわずかな光を拾ってモノを識別する力がありますが、昼行性のインコはそれがなく、暗闇の中で目が慣れるまでの時間も人間よりもずっと長くかかるのです。
 

インコの聴覚

インコの耳について気にしたことのある人は少ないと思いますが、インコの耳は羽に覆われているため、通常時は確認することができませんが、ヒナの時期や濡れた時には見えることがあります。いわゆる耳にあたる部分がなく、「耳孔」と呼ばれる穴だけがあり、位置的にはオカメインコのチークの部分にあたります。

インコの聴覚は優れていて、自分の名前を呼ばれれば聞き取ることができ、物音がすると驚くなど、人間と同じくらいには聴覚が発達していると考えられています。仲間の鳴き声も聞き分けることができ、中には飼い主さんの口癖や教えた言葉を真似することが出来る個体もいます。

 

味覚と嗅覚

一般的な鳥類は昼行性であり日中に活動するため、目から見える情報を重視するために視覚が発達したとされています。ニュージーランドの国鳥であるキウィは鳥類には珍しい夜行性のため、例外的に嗅覚が発達しています。
鳥類の舌には味を感じる味蕾(みらい)の大部分が欠如していおり、その代わりに視覚と聴覚を発達させたのではないかとも考えられています。

この味蕾(みらい)が多いほど味覚が敏感であると言われていますが、インコの味蕾の数は鳥類の中では多いほうなので、味の違いもよく分かり、ペレットも味によって選り好みするとも言われています。

また、嗅覚もあまり発達していないといわれていますが、親なニオイやアロマなどの強い香りには直ぐに反応します。香りで餌を選り好みすることもあります。

 

インコの触覚

足を除くと、インコは体全体を羽毛でおおわれているために、直接皮膚に触れることは殆どありません。羽は大きく分けると、3種類に分類され、「毛状羽」という身体の表面に点在している羽がモノが触れると、その時の振動が羽を伝って皮膚に伝達され、触れたことを知覚します。また、実はケラチン質で出来たクチバシにも神経が通っており、触られたことを感じることができます。

飼い主さんに撫でられることを好むインコも多いです。個体によって撫でられて気持ちの良いところは違います。
一般的には、耳の周りや頭などを撫でられると喜び、好きな場所を撫でられるとウットリして、目つきがトロンとなるインコもいます。メスの場合、好きな場所を撫でられると発情してしまインコもいます。
逆に触られると嫌な場所は、お尻の周りや羽、尾っぽの周りなど、デリケートな部分なために触られるのを嫌がるインコが多いです。嫌な場所を触ると、怒ったような声で鳴いたり、くちばしでつつくインコもいます。
 

最後に

今回はインコの五感について触れましたが、人間やその他のほ乳類とはかなり違うことが分かりましたね。インコは甘えたりやきもちを焼いたりと感情豊かな面もみられますが、インコはストレスにとても弱くデリケートな生き物なので、愛鳥の好みを知り、インコが安心して過ごすことのできる環境を作り、出来るだけ長い時間を愛鳥と共に暮らせるようにしていきたいですね。

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