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猫草って必要?

出典元: shutterstock.com

猫草って必要?

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-03-25

猫を飼っている方なら、猫草を与えるか否か、一度は考えたことがありますよね。
でも、愛猫に与える前に、まずは猫草について知ってみましょう。
 

猫草を食べる理由って?

猫草とは、「猫草」という種類の植物があるわけではなく、猫が好んで食べる食用の草の総称です。代表的なものは、オートミールやビールの原料となる燕麦(エンバク)や、猫じゃらしとして知られるエノコログサなどの細いイネ科の植物で、特に若葉を好んで食べるといわれています。

草を食べることで胃を刺激し、溜まった毛を吐き出させるために猫草は必要と言われることもありますが、猫草を食べても食べなくても毛玉を吐く子もいれば、猫草を食べても吐かない子もいます。

それでも好んで猫草を食べるネコもいるので、それなりの根拠がありそうなものですが、実のところはよく分かってはいません。
猫草は猫の健康のために必ずしも必要なものではなく、あくまでも嗜好品を考えて良いようです。

我が家で買っているネコのうち、一匹は猫草が大好きです。この子は人間が食べているレタスなどの野菜も好んで食べますし、観葉植物をかじってしまったこともあります。
レタスくらいなら問題はありませんが、観葉植物やお花には猫にとって毒になるものもあるので、こういう子には猫草を与えると良いかもしれません。
ちなみに、この子は猫草を食べても食べなくても、毛玉を吐かない子です。
もう一匹の子は、猫草にも観葉植物にも全く興味を示しませんし食べることもないのですが、頻繁に毛玉を吐きます。
 

猫草を食べさせないほうが良い場合って?

1歳未満の子猫は、消化をしきれずに下痢や嘔吐を引き起こすことがあるので、猫草を与えないようにしてください。
成猫でも、胃腸の弱い子には消化の負担になることがあるので、猫草を与えないほうが良いでしょう。また、猫草が体質に合わない子もいるので、まずは数本の若草を与えて様子を見るようにしてください。
猫草を食べすぎると、消化が出来ずに嘔吐や下痢を場合があります。与えすぎないことは勿論ですが、猫草を食べた後に嘔吐する回数がいつもより増えたり、明らかに様子がおかしい時は動物病院を受診しましょう。
 

猫が食べさせてはいけない植物・野菜
 

野菜というと、人間の世界ではヘルシーな食べ物というイメージですが、肉食動物であるネコは野菜をうまく消化することが出来ません。
猫は毛づくろいの際に自分の毛を飲み込んでしまうため、猫草を食べることで胃を刺激して、毛玉を吐き出すために猫草を食べているのではないか?という説や、単に食感が好きなど様々な説がありますが、本当のところはよく分かっていません。
しかし、猫草やその他の植物に興味を示す猫がいることは確かです。
人間にとっては栄養となるものでも猫にとっては害になる植物があるので、部屋に置く観葉植物やベランダやお庭で栽培する植物について、おさらいしてみましょう。

特に注意が必要なものは、ベランダや家庭菜園でもよく栽培しているネギ科やナス科などの植物です。

ネギ科の植物(ネギ・アサツキ・ワケギ・タマネギ・ニンニク・ニラ)は、猫が食べると血液中の赤血球が壊れ、溶結性貧血を起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。加熱をしても毒性は消えないので、調理後であっても、決して与えてはいけません。

ナス科の植物(ナス・ジャガイモ・トマト)は、触れだけで皮膚のかぶれや結膜炎を引き起こし、食べると嘔吐や下痢、腹痛や呼吸困難などの症状が出ることもあります。最悪の場合はやはり死に至る可能性があり、決して食べさせないようにしないとなりません。

ユリ科(ユリ・ヒヤシンス・チューリップ・スズランなど)やツツジ科(ツツジ・さつき・シャクナゲなど)といった、身近にある植物も、猫にとっては非常に危険です。
その他、シクラメン・パンジー・朝顔といったお花や、アイビー・ポトスなどの人気の高い観葉植物も、猫にとっては有害な植物となってしまいます。

 

さいごに


猫草を与えると喜んで食べるネコが多いですが、草を食べることで食道や胃が傷つく恐れもあります。1歳未満の子猫や老猫、成猫でも胃腸の弱い子は嘔吐を繰り返すことで体調を悪化させてしまうこともあるので、くれぐれも気を付けましょう。
また、元気な成猫でも、成長して硬くなった猫草は喉の粘膜や胃腸を傷つける恐れがあるので、与えるときは若草のみとし、1回に与える量もコントロールをして、くれぐれも食べ過ぎないように気を付けてください。

猫草は栄養を取るために必要不可欠なものではなく、便秘解消のために食物繊維として与えたいということでであれば、猫用のサプリメントや便秘用のフードもあります。
毛玉吐きだしのためというのであれば、ブラッシングを丁寧にすることが一番の毛玉防止になりますし、やはりサプリメントや毛玉防止用のフードもあります。
気になることがあれば、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

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