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愛猫のオシッコの状態を確認しよう

出典元: shutterstock.com

愛猫のオシッコの状態を確認しよう

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-02-10

ネコが泌尿科系の病気になりやすいことは、猫を飼っている方ならご存知だと思います。トイレを清潔にしたり、お水を入れる容器に気を配る飼い主さんは多いと思いますが、毎日のオシッコのチェックもしていますか?
ネコは体の不調を訴えることは出来ませんし、飼い主さんが気が付いた時には病気が悪化していることも。

オシッコは健康のバロメーター

ネコの三大疾患と尿路結石、腎臓病、糖尿病は、尿検査で発見することができます。尿検査をする前でも、飼い主さんが毎日のトイレのお世話の中で、トイレシート(もしくは猫砂)の状態を見るだけでも、オシッコの量や色などから、いつもと違うということが分かります。
ネコはトイレに行く回数が少なく、濃いオシッコをする生き物です。腎臓の働きが悪くなると、薄いオシッコを沢山するようになります。頻繁にトイレに行くようになれば、頻尿か、尿意はあるのに少ししか出ないのか、尿に血が混ざっている、濁っている、キラキラしているなど、いつもと違った様子があるときは、やはり何かが起こっていると考えていいでしょう。

このような場合、すぐに動物病院に行き、診察を受けてください。その際、通常時との違いを獣医師に説明するためにも、やはり日頃からトイレの回数や状態、水を飲む量などを把握しておく必要があります。
 

高齢ネコの3割は腎臓病に

ネコの祖先は砂漠地帯の厳しい環境で生きてきたリビアヤマネコです。その環境から、少量の水でも生きられるような体の仕組みになっています。
飲む水分量が少ないとオシッコは濃くなり、それに伴ってオシッコには結晶や結石ができやすくなります。腎臓には負担がかかかり、泌尿器科系疾患になりやすくなってしまうのです。

尿路結石や腎結石、膀胱炎(原因不明の特発性膀胱炎や細菌性膀胱炎など)、尿道閉塞など、泌尿器科系疾患と言われているものには色々とありますが、これらの病気にかかることで腎機能にダメージを受けている可能性もあります。
更に高齢期に入ると腎機能が低下していくネコも多く、15歳以上の猫の3匹に1匹は腎臓病になるといわれています。
 

慢性腎臓病の症状

慢性腎臓病とは、腎臓が少しづつ炎症を起こして線維化し、腎臓の機能が衰え、最終的には全く機能しなくなる恐ろしい病気です。腎臓の病気はサイレントに進行していき、初期の状態では一見すると健康そうに見えるため、飼い主さんは気が付かないことが多く、症状が出るころには悪化し、腎臓にもかなりダメージを受けている状態です。

腎臓は体内の老廃物をオシッコとして排出したり、体内の水分バランスを整えたりします。腎臓の働きが悪くなると、毒素や老廃物が体内に溜まってしまうため、嘔吐や口臭といった症状が現れます。また、水分バランスが悪くなるため、お水を飲む量が増えたり、オシッコの量が増えたりします。更に悪化すると、食欲不振になることで痩せていき、腎機能が停止することでオシッコが全く出なくなってしまいます。

慢性腎臓病は治すことができないため、出来るだけ進行を遅らせ、腎臓へ負担を掛けないような治療になります。そうなる前に、シニア期(11歳くらい)からは1年に2回は動物病院で健康診断をし、早期に病気を発見できるようにしましょう。
 

泌尿科系疾患にかからないように

ネコは体質的にも泌尿科系疾患に掛かりやすい生き物です。それらの病気は、オシッコの習慣や状態を日頃から飼い主さんが確認をしていれば、早期に発見することも可能です。

トイレが気に入らず、オシッコを我慢する時間が長くなることは良くありません。トイレ環境を整え、愛猫がお水を飲む量を増せるように心がけましょう。お水を飲む量が増えることでオシッコの量が増え、体内の老廃物や毒素も排出されることで、膀胱炎をはじめとする泌尿科系疾患には掛かるリスクは下がります。

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