出典元: shutterstock.com
ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2020-01-20
体の大きさにより、大型犬や小型犬と呼ばれる犬種がありますが、猫にも大型と呼ばれる描種があります。大型の猫は一般的に小型犬よりも大きな体をしていますが、いわゆる日本猫に比べるとかなり大きいので、初めて見る方は「本当にネコなの?」と驚かれるかもしれません。
そんな大きなネコちゃんの魅力や人気の描種、それぞれの特徴や性格などをご紹介します。
大型のネコといっても、何か明確な基準があるわけではありません。イエネコの場合、一般的には体重5㎏以上が大型と呼ばれ、最大でも12~3kgほどです。(肥満猫は別)
イエネコ以外の野生のネコ科の動物は更に大きくなりますが、猛獣なのでここでは省きます(笑)
大型犬もそうですが、やはり猫の場合も体の大きなネコちゃんは、その存在感たるや人間並みです。床にだらーん寝そべっている姿も小さな猫より存在感がありますし、一緒に寝ていると、大抵は人間が端に追いやられます。抱っこをすればズッシリと重いです。
ですが、その重さ、存在感こそが大型猫の魅力であり、両手でギューッと抱きしめると、猫とは思えない抱き心地。それなら犬を飼えば良いのでは?と思う方もいるとは思いますが、犬と猫の魅力はやはり違います。犬には犬の、猫には猫の良さ可愛さがあります(笑)
猫は体重3kg~5kgくらいの中型が最も多く、アメリカンショートヘアやスコティッシュ・フォールド、細いイメージのロシアンブルーやアビシニアンも筋肉質なため体重はそこそこあり、ここに分類されます。
これら中型の描種の場合、メスで3~4kg、オスで~5kg程度までが標準的な大きさになりますが、これからご紹介する大型のネコたちは、メスで3.5~6kg、オスは5~8kg程度、中には10kgを超えるまで成長する個体もいます。
大型のネコは長毛種が多いのですが、その長毛種の特徴もあり、一般的な大きさのネコに比べると、穏やかでおっとりとした性格の子が多いと言われています。鳴き声も比較的小さく、ネコらしいネコというよりは、犬っぽいと言われるほど、飼い主さんに従順で人好きな子が多いようです。
1000年以上前にロシアの北部で自然発生したと考えられている、サイベリアン。厳寒のシベリアで生きていくために、密に生えたアンダーコートと、水分を弾くために油分を含んだ長い被毛に包まれ、顔も身体も丸丸としています。
オスは5kgから9kg、中には10kgを超えるほど大きくなる個体もいます。その大きな身体を支えるため、四肢も骨太で太く、体は見た目以上に筋肉質でがっしりとしています。
大型の長毛種としては珍しく、サイベリアンは運動能力も高く遊び好きなネコです。性格は温和で親しみやすく、飼い主にはとても従順で飼い易いネコといえるでしょう。
北米原産のメインクーンはジェントルジャイアント(穏やかな巨人)という愛称を持ち、世界一大きなネコとして、ギネスブックにも登録されるほど大きなネコです。
飾り毛のある先の尖った大きな耳に、四角いマズルが印象的なメインクーンは、アライグマとの交配で生まれたという説もあり、名前の由来の1つにもなっています。ビア樽体型とも呼ばれるのサイベリアンとは違い、メインクーンは大きく長い体をしており、ボリュームのあるダブルコートの被毛は首回りとお尻、そして太く長い尾にたっぷりと生えています。ふさふさの尾がアライグマとよく似ていますよね。
成長がとてもゆっくりで、体が完成するまで3~4年ほどかかります。「穏やかな巨人」という愛称のとおり穏やかな性格で賢く、遊び好きなネコちゃんです。
1960年頃にアメリカのカリフォルニアに住んでいた、アン・ベイカーという女性が作出した、比較的新しい描種であるラグドール。
綺麗なサファイヤブルーの目を持ち、ぬいぐるみのようにフワフワで抱っこされることが大好き。飼い主さんの膝の上が一番のお気に入りで、大人しくじっとしていることから、ラグドール(ぬいぐるみ)という名前が付けられました。
そんな可愛らしいラグドールですが、ボディは大型でオスの成猫では10kgを超える個体もいます。フワフワの被毛はシルキーなダブルコートで、ブルー・ライラック・シール・クリームなどの淡いカラーに、パターンはポインテッド・ミテッド・バイカラーという上品で温かみのあるトーンをしています。
大人しく優しい性格をしているネコちゃんなので、集合住宅での飼育や年配の飼い主さんにもお勧めです。
ノルウェーの森のネコという名前をもつノルウェージャン・フォレスト・キャットは、その名の通り、北欧ノルウェー原産の猫です。北欧の神話にも登場するほど、遥か昔からスカンジナビアの極寒地で暮らしていたノルウェージャン・フォレスト・キャットは、体型的にはメインクーンとよく似た大型のネコですが、三角形の顔に引き締まった顔、大きくアーモンド形のつり気味の目は、ワイルドな中にも上品さが感じられます。
厚めの被毛はダブルコートをしており、サイベリアンやメインクーン同様にトップコートは水を弾くため、厳しい環境でも逞しく生きていくことが出来ます。
木登りも得意で活発なネコですが、穏やかで優しく愛情深い性格をしています。
ラガマフィンの直系の祖先は「ラグドール」です。ラグドールを作出したブリーダーが、理想形から逸脱したネコが誕生しないようにと、自らの設立した団体で全てのラグドールの血統を管理しようとしました。そのやり方に反発した他の愛好家たちが、新たに立ち上げた団体により生み出されたのがラガマフィンです。
ラグドールとの決定的な違いは、ラグドールが被毛のカラーやパターンを限定しているのに対して、ラガマフィンはカラーもパターンも様々に展開しています。目の色も同様で、オッドアイのラガマフィンも認められています。
性格的にはラグドール同様に、大人しく穏和なのんびりタイプで、人のそばにいたり抱っこされることが大好きなネコちゃんです。
大型のネコは成長のスピードが一般的なサイズの猫と比べるとゆっくりで、1~2歳で成猫になっても、体の成長には3年から4年かかると言われています。
大型のネコなので、成猫となるまでの間は高たんぱく・高カロリーのフードを与える必要があります。特に生後4か月から8か月くらいまでの間は、食事の合間に栄養価のおやつもプラスしてあげ、高低差のある場所などを使いタップリと運動をさせましょう。
体が完成したあとは、フードの与えすぎによる肥満に注意が必要です。カロリーコントロールのできるフードもあるので、肥満にならないようにに食事の管理をし、大人しくあまり遊ばないネコちゃんは、運動不足にならないように注意をしてあげましょう。