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猫のお尻からお米?

出典元: shutterstock.com

猫のお尻からお米?

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2019-12-23

愛猫のお尻に、米粒らしき白いものがついているのをみたことはありませんか?
他には、糸状の白いものが肛門から垂れ下がっていたり、お尻をやたらと気にしていたら、それは愛猫のお腹に寄生虫がいるのかもしれません。

ネコの寄生虫感染には、母猫から子猫への母子感染、寄生虫の卵を飲み込んでしまう経口感染、そして寄生虫が皮膚から侵入する経皮感染などがあります。
その為、完全室内飼いであっても、様々な経路から寄生虫が体内に侵入する可能性があります。新しくネコを迎い入れる際には、ネコのお腹に寄生虫がいるかいないか、まずは動物病院で検査をしておくと安心です

今回はネコのお腹にいる、代表的な寄生虫の感染経路やその特徴をご紹介します。
 

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)

別名のサナダムシという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?猫だけではなく、犬、そして人間にも寄生する虫です。
ノミやシラミが媒介し、主にグルーミングなどを通して経口感染します。
米粒のような片節(へんせつ)がいくつも連なって、最長で50cm超にもなる長い虫です。片節が成熟すると肛門から体外に排出され、片節1つ1つが動いているのが分かります。それらが乾燥すると、胡麻のような粒状のものになります。

↑米粒のような片節

片節がよく動くため、お尻に付くと痒みを感じ、お尻を気にしたり床にこすりつけたりすることがあります。糞便に混ざって米粒状のモノが動いたら、それは条虫で間違いないので、すぐに動物病院を受診するようにしてください。
 

マンソン裂頭条虫(まんそんれっとうじょうちゅう)

英名をテープワームといい、きし麺のような形をしていて、体幅1cm、体長は1mから2mほどにもなります。瓜実条虫と同じように、片節がいくつも連なってできていて、片節が糞便とともに排出されます。
カエルや蛇、鳥類などを食べることで感染するので、完全室内飼いにして、それらの生き物を捕食させないことが一番の予防になります。

感染しても多くは無症状ですが、子猫や免疫力の低下しているネコ、多数寄生された場合は激しい下痢などの症状がでることがあります。

 

 

トキソカラ(回虫・かいちゅう)

回虫は5cmから15cmほどの、白い紐状の虫です。回虫の卵を口から摂取してしまう経口感染、または回虫に感染した母猫の母乳を子猫が飲むことでの経乳感染があります。

回虫に感染したネズミやミミズ、ゴキブリなどを捕まえて食べるネコや、土の中に回虫の卵が潜んでいることもあるので、人間(主に幼児)でも感染してしまう可能性があります。

回虫に感染しても症状が現れないケースが多いのですが、子猫や免疫力の落ちたネコが感染すると、下痢や嘔吐などの症状がでることもあります。
吐しゃ物や糞便の中で虫が動くので、見つけたら直ぐに動物病院を受診するようにしましょう。
 

コクシジウム

肉眼では見えない、とても小さな寄生虫です。「オーシスト」とよばれる寄生虫の卵の入った糞便を口にしたり、オーシストに汚染された食べ物(例えば、オーシストを食べたネズミ)など摂取することで感染します。
健康な猫の場合、感染して無症状なことも多いですが、子猫や免疫力の低下しているネコが感染した際は、下痢や血便、嘔吐やそれに伴う脱水症状などを起こすことがあります。
条虫や回虫といった寄生虫の場合、基本的には寄生虫駆除薬を1度使えば大丈夫なのですが、コクシジウムは最低でも1週間の投与が必要です。

オーシストはとても強く消毒薬では死滅しないため、糞便のついた猫砂は処分し、汚染の疑われるトイレや食器等は熱湯をかけたり煮沸処理が必須です。
 

まとめ

寄生虫に寄生されていても症状が出ない事が多く、感染に気付かない場合があります。どうしてもお外に出たいネコちゃんや、ネズミやゴキブリなどを捕食してしまうネコちゃんは、定期駆除をしておくと安心です。
是非、かかりつけの獣医さんに相談してください。

子猫の場合、寄生虫がいることで命に関わる深刻な症状になることがあります。新たに子猫を迎えたときや、感染が疑われる症状が出たときは、すぐに動物病院を受診しましょう。

 

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