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ネコを保護したら

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ネコを保護したら

ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2019-08-30

ネコを保護したら

ある時、思いがけず野良ネコを見つけたら、あなたはどうしますか?
完全室内飼いが当たり前になり、地域の保護猫活動も盛んな現在では、昔に比べると野良ネコを見かける機会が減りました。
実際は、私たちが野良ネコや捨て猫を見かける前に、ボランティアの方々に保護されていることも多いのだと思います。

もし、小さな子ネコが一匹で鳴いていたら?
道端にポツンと置かれた箱の中から、子ネコらしき声が聞こえてきたら?
明らかに弱っているネコが、道路沿いにうずくまっていたら?

助けが必要な野良猫を見つけたとき、ネコのためにも自分や自分の家族(先住ペット)のためにも、知っておくべきことがあります。

動物病院へ連れて行く

無造作に置かれた箱の中に、子ネコが数匹いる場合は、人間に捨てられた可能性が高いでしょう。しかし、箱の置かれた場所や箱の置かれ方によっては、飼うことは出来ないけれど、餌をあげている人がいる場合もあります。近くに母ネコがいる場合もあります。
箱がなくて、子ねこが一匹もしくは数匹で鳴いている場合も同様なので、まずは母ネコがそばにいないか、飼い主さんがいないかを確認しなくてはなりません。とはいえ、その場で確認することは難しいので、置かれている状況から判断し、ネコの健康状態を確認するために、まずは動物病院へ連れて行ってあげましょう。

過酷な状況に置かれた野良ネコの場合、栄養状態も悪く、医療ケアを必要としていることも多いですし、感染症の検査やノミやダニなどがついていないかのチェックをしてもらうこともできます。
飼い猫だった場合は、マイクロチップの装着の有無を調べることもできますし、保護したネコをご自宅に連れて帰るときも、動物で検査をして必要なケアをしてもらえば、先住ペットへの病気等の感染を防ぐこともできるので安心です。
 

飼い主さんがいないかの確認

野良ネコなのか迷いネコなのか、確認が必要です。ネコを保護した場合は、保健所や警察署に届け出をし、近隣の動物病院などにも問い合わせをしましょう。迷い猫であれば飼い主さんが探しているはずですし、SNSなどインターネットの迷いネコ掲示板等に情報がないかも確認しましょう。
 

食事を与える場合

成猫と子猫とでは、食事の内容や注意事項も違います。動物病院で診察してもらえれば、保護したネコの凡その年齢(月齢)が分かります。子ネコの場合は、離乳前か離乳後かを確認して、離乳前なら固形フードではなくネコ用のミルクが必要です。
生後3~4週間、小さな歯が生えてくる頃が離乳時期の目安になります。
子ネコは低体温とともに脱水状態も命にかかわることもあるので、ネコ用ミルクが直ぐに手に入らない場合、砂糖水や人間用の牛乳を二倍に薄めたものでも代用は可能です。ただし、これは低血糖や脱水を防ぐための緊急手段なので、翌日以降は必ずネコ用のミルクを与えてください。

離乳後直ぐの子ネコには子ネコ用の離乳食が最適ですが、総合栄養食と記載されているフードであれば、ウエットフードでもドライフードをふやかしたものでも、子ネコが食べられるのであれば大丈夫です。
生まれて間もない赤ちゃんネコや離乳前の子ネコの場合は、排泄のケアも必要です。ぬるま湯で濡らしたガーゼやコットンなどで、肛門のあたりを優しく刺激してください。オシッコが出ない、下痢もしくは便秘が2~3日続くようであれば、動物病院へ連れて行ってください。

お風呂について

そもそもネコはお風呂が苦手な子が多いですが、野良ネコにとっては更に大きなストレスになります。身体が汚れていたり、ノミやダニが気になってシャンプーしてあげたいと思う方も多いと思いますが、身体への負担の大きくなるので、体調が回復するまでは待ちましょう。ノミやダニなどの害虫はシャンプーで取りきることはありません。動物病院で処方される駆除薬を使いましょう。

先住猫(犬)を近づけないように

動物病院での検査を終え、感染症等の心配が亡くなるまでは、先住のペットには近づけないようにしましょう。症状が出ていなくても、感染していれば病気を移してしまう可能性もありますし、ノミやダニ、寄生虫が移ることもあります。
病気の心配がなくなり、保護猫が体力を回復し、新しい環境に慣れるまでは、過ごす部屋を分けてあげることが重要です。
 

トイレについて

当たり前のことですが、野良猫は外で自由に排泄をしていたので、最初はトイレに失敗することもあるでしょう。お部屋の中を落ち着きなく歩き回ったり、ソワソワとしているように見えたら、トイレに連れていってあげてください。何度か繰り返すことで、ここがトイレだと覚えるようになるでしょう。

母ネコと離れた離乳前の子ネコの場合は、排泄のケアが必要です。ガーゼやコットンなどの柔らかい素材のものをぬるま湯で濡らし、肛門のあたりを優しく刺激して排泄を促します。膀胱にオシッコが溜まっているとミルクを飲まなくなるので、授乳前にケアするようにしましょう。

睡眠時のポイント

病院・食事・トイレの次は、睡眠時の環境作りです。ペット用のケージや静かで隔離されたお部屋の中に、毛布や使い古しのバスタオルなどを敷いてあげましょう。ネコは狭いところが好きなので、段ボールなどに毛布を入れて、そこに寝かせてあげると落ち着くかもしれません。

体力が落ちて弱っているネコや子ネコの場合、低体温も命取りになります。特に寒い時期は、湯たんぽやお湯を入れたペットボトルをタオルでくるんだものを置いて、保温してあげましょう。ネコが火傷しないように、温度や置く場所には十分に気を付けてください。

 

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