出典元: pixabay
ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2019-06-11
人と比べると、犬はあっという間に年をとります。気が付くと眠っている時間が増え、大人しくなり、足腰が弱り、排泄がうまく出来なくなる子がいます。
オシッコやウンチが出なくなると生殖器や泌尿器系の病気になる恐れもありますし、適切なケアをして、年を重ねた愛犬が健やかで穏やかな毎日を過ごせるようにしてあげたいですね。
老犬になり、足腰の筋肉が衰えたり関節に痛みがあったりすると、排泄するときの中腰の姿勢が不安定になり、よろけて転んでしまったりするようになります。中には、しゃがむと足が痛いので、排泄を我慢してしまう犬もいます。愛犬にこのような様子が見られるようになったら、飼い主さんのサポートが必要です。
お外でオシッコやウンチをしているワンちゃんの場合、できるだけ室内で排泄が出来るようにしていきましょう。
室内のトイレで排泄をしているワンちゃんも、決まったトイレ以外では我慢をしてしまうことが多いので、ヨタヨタしつつも歩くことが出来るうちは、トイレまで連れて行ってあげてください。
フローリングは滑りやすく老犬には歩きづらいので、脚力が落ちている場合はマットなどを敷いてあげると良いですね。
筋力が落ちてくると、自力で排泄できなくなることがあります。ウンチの場合は、後ろ足を踏ん張れるように飼い主さんが腰に手を添えてあげたり、後ろ足を支えるためのハーネスを使うなどしてあげましょう。
身体の機能が低下して、自力でウンチやオシッコができなくなった時は、マッサージや圧迫をして排泄を促す方法があります。身体の大きさやワンちゃんの状態によっても適切な方法が違ってくるので、かかりつけの獣医さんに相談をして、できるだけワンちゃんの負担が少ない方法を教えてもらいましょう。
老犬になると、おねしょやおもらしをしてしまうワンちゃんもいます。足が悪くてトイレに間に合わなかったり、生殖器付近の筋力の衰えなど、様々な原因があります。長毛種のワンちゃんは、肛門周りの毛を短くカットして、汚れがつきづらいようにし、赤ちゃん用のウエットティッシュや濡らしたガーゼなどで、優しく肛門周りを拭いて、清潔を保つようにしてあげましょう。
排泄物で身体が汚れてしまったら、濡らしたタオルなどで出来るだけ拭き取ってから、汚れたところだけシャワーなどで流すようにしましょう。
お漏らしなどが頻繁にあると飼い主さんの負担も増えますが、年を取ると今まで出来ていたことが出来なくなるのは、犬も人間も同じです。愛犬を叱ったりせず、穏やかに接してあげてくださいね。
オムツを付けることはワンちゃんにとってストレスになりますし、長時間の使用は蒸れて皮膚がかぶれてしまったりします。排泄の度に飼い主さんがサポートをしてあげられればワンちゃんにとっては一番良いのですが、飼い主さんの負担が増えすぎないように、うまく紙オムツも活用しましょう。
ただし、汚れたままにしておくと膀胱炎になる恐れもあります。排泄をしたら、出来るだけ早くオムツを外してあげてくださいね。