出典元: shutterstock.com
ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2019-08-12
愛犬のお口が「あれ?ちょっと臭う?」と感じたことはありませんか?
犬の口臭の多くは、口腔内の衛生状態が原因になっていますが、口臭を引き起こす怖い病気が潜んでいる場合もあります。
いざというときに適切な対応がとれるよう、口臭の原因について理解し、早めの対策を取ることが大切です。
食べカスが歯に残っていると、口腔内の細菌が増殖して歯垢になります。歯垢は数日経つと歯石になります。この状態で放置していると、歯石の中で細菌が増殖し、歯周炎や歯周病を起こし、口臭がきつくなっていきます。
ウンチのニオイのする口臭の場合は、食糞(自分自身の糞便を食べる行動)や胃腸疾患が考えられます。嘔吐を伴う場合、腸閉塞を起こして緊急を要することもあるので、すぐに動物病院を受診するようにしてください、
通常であれば体外に排出する老廃物を体内に溜めたままにしておくと、アンモニア臭のような独特なニオイを発します。腎臓や肝臓に疾患があることが考えられるので、早めに動物病院で診察をしてもらいましょう。
愛犬のお口から甘いニオイがする場合、糖尿病の可能性があります。
人間同様に悪化すると命の危険を伴うので、なるべく早く動物病院を受診しましょう。
唇や歯茎や舌など、口腔内に出来物があるばあ、腫瘍の可能性があります。良性腫瘍、悪性腫瘍、繊維肉腫などがありますが、老犬になると悪性腫瘍が発生るすることも多いです。
悪性腫瘍の場合は、歯肉や骨組織などを破壊しながら大きくなり、壊死した場所に細菌が繁殖すると、腐敗臭ののようなキツイ口臭が発生します。痛みや食欲低下も起こりますので、すぐに動物病院を受診するようにしてください。
缶詰やパウチなどのウエットフードは、ドライフードに比べると食べカスが歯に残りやすいと言われています。
嘔吐や下痢もしやすい場合は、消化の良いドッグフードを試してみるのも良いでしょう。
犬の口臭の多くは歯周病や歯肉炎と言われているので、そうならないためには人間同様に歯磨きをすることが何よりの予防になります。
子犬の頃から歯磨きに慣れさせることが一番良いのですが、歯磨きを嫌がるワンちゃんも多いのが現状です。
歯磨きが難しいようであれば、歯磨きガムやサプリなど様々な製品もありますし、動物病院で歯石除去をお願いすることもできます。
犬の口臭の原因は様々ですが、愛犬の口臭が強く感じられたときは、何はともあれ動物病院を受診し、口臭の原因を明らかにしましょう。犬は自覚症状を言葉で伝えることが出来ないので、飼い主さんの心がけ次第で早期発見・早期治療できることもあれば、気づかぬまま悪化してしまう場合もあることを忘れないでください。