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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2017-12-18
尿スプレー、爪とぎ、体をこすりつけるなど、ネコは自分のにおいを残すことで、自分の存在を他のネコにアピールをしています。マーキングの方法やする場所によって、その意味も少し違うみたいですよ。
ネコのマーキングは大きく分けて2つのパターンがあります。1つは人間には分からないニオイをこすりつけているマーキングと、「スプレー」と呼ばれるとてもニオイの強いおしっこを使ったマーキングです。クサイのは困っちゃいますよね。
ネコの額や口、お尻などには臭腺といわれる「自分のニオイ」を出す器官があり、ここを擦りつけることで、自分のニオイをその場所に残しています。といっても、これらのニオイは人間には感じることが出来ない程度のものです。
帰宅した時やお風呂から出た後など、ネコが顔やお尻をスリスリしてきますよね。外出先で知らないニオイを付けて帰ってきた飼い主さんやお風呂上がりの飼い主さんの「変なニオイを消して、自分のニオイを付けたい」という気持ちがあるからなんです。
よく見る、猫が顔をこすりつけている光景・・・これは様々な場所にしていますね。目を閉じて気持ち良さそうにスリスリしますが、これはリラックスしている証拠と言われています。大好きな飼い主に自分のニオイをつけて、更に「満足!」というかのようにゴロゴロ言いながらしている時もありますね。
リラックスの他にも、縄張り内に自分のニオイをつけて安心しているという意味もあります。家中、いたるところに自分のニオイを付けておくと、それだけ安心するのでしょう。人間には分からない程度のニオイですし、スリスリされた場所が傷つく事もないので暖かい目で見守ってくださいね。
ネコがバリバリと爪をとぐのは様々な理由がありますが、自分の縄張りを知らせるという意味もあります。ネコの肉球からはフェロモンが出るようになっていて、そのフェロモンで「ここは自分の縄張りなんだよ」と主張しているんです。
爪とぎを新しくすると、すかさず寄ってきてバリバリするのもそのためです。
シッポを上げてブルブルしてシュッ! ネコの尿スプレー行動はオスの方が多いですが、メスも行います。平常時のネコのおしっこもきついニオイがしますが、尿スプレー時のおしっこは更に濃いので飼い主さんはたまったものではないですよね。
ネコが尿スプレーをするのにはいくつかの理由があります。縄張りを主張する時、求愛行動、そしてストレスなどです。
毎日パトロールに出かけるネコは、あちこちニオイを嗅いで他のネコの情報を集めるだけではなく、自分の情報も発信しています。その手段が、尿スプレー、爪とぎ、体を擦りつけるなどして自分のニオイを残すマーキング行動です。マーキングは定期的に同じ場所で行われ、そこを通るネコに自分のニオイを伝えます。ネコ同士は互いにニオイで相手を判断するので、知り合い同士なら誰がいつ頃この場所を通ったという情報を伝えることができます。
パトロール中のマーキングには、ネコ同士の争いを避ける意味もあるとされています。あるネコが自分の自分のニオイを残すことで、そのネコに会いたくない他のネコは同じ時間帯にその場所にはいかないようにするからでしょう。ばったり出くわして、喧嘩はしたくないですもんね。マーキングの情報は、性別や年齢、性的な成熟度まで読み取ることができ、オスとメスの出会いのきっかけにもなり、お互いの力関係を判断する材料にもなるようです。