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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2019-01-17
食べ過ぎや飲みすぎ、お腹の風邪やストレスなど・・人間もちょっとしたことでお腹を壊すことがありますよね。
ネコも様々なことが原因となり、下痢を起こすことがあります。
下痢とは、何らかの異常で便の水分量が増した状態のことを言いますが、少し緩い軟便から水のようにサラサラの水様便までみられます。
消化器の腫瘍や炎症性腸疾患など、重篤な疾患から来ている場合もありますが、今回は病気以外の原因を探ってみようと思います。
●食べ物
ネコにもアレルギーがあり、フードが体質に合わないなどの原因で下痢を起こすことがあります。
消化吸収の良い新鮮な材料を使った良質のフードを与えることを心がけましょう。
フードを食べすぎたり、脂肪分の多いものを食べたりすると、胃腸に負荷がかかって下痢になることがあります。
その他、本来、肉食であるネコは野菜類の消化が苦手です。
そのため、ネコ草やサラダ用のレタスなど、ネコが喜んで食べていたとしても、多く与えすぎると消化不良を起こして下痢や嘔吐の原因となってしまうことがあります。
●ウイルス感染
ネコには様々なウイルス感染症がありますが、定期的なワクチン接種が最も効果的です。
中でも非常に致死率が高く、酷い下痢や血便・嘔吐・高熱と激しい症状をを示す「猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症/FPLV」はワクチンもありますし、ワクチン未接種で免疫のないネコへの感染率はほぼ100%と言われている怖い病気です。
その他、猫エイズウイルス感染症(FIV)と猫白血病ウイルス感染症(FeLV)も非常に怖い病気でワクチンもありますが、完全は予防効果が期待できません。
しかし、ネコのウイルス感染症は、定期的なワクチン接種と完全室内飼いをすることでかなり防ぐことが出来ます。
●寄生虫
「お腹の虫」の寄生でも、下痢や栄養不良や貧血などが起こります。
野良猫を保護したときなど、下痢がひどくて食べているのに痩せているなどが見られたら、必ず動物病院で検査をしてもらい、必要であれば駆除してもらいましょう。
ネコの寄生虫感染は、室内から出さない完全室内飼育とワクチン接種をしっかり受けている事で予防できます。
●ストレス
ネコはデリケートな動物なので、急な環境の変化で自律神経のバランスを崩れて下痢をすることがあります。
例えば、引越しや他のペット(新しいネコや、ネコ以外の動物でも)を飼い始めたとき、季節の変わり目や来客が多かった後なども、ネコにとってはストレスとなり、お腹が緩くなったり体調を崩したりする子がいます。
下痢をして、食欲もなく元気のないときは、かかりつけの獣医さんの診察をお勧めします。
下痢以外の症状がなく、元気で食欲もあれば、いつもより少量ずつも複数回に分けて食事を与えるようにして、胃腸の負担を軽減させてあげます。
下痢によって体内から水分が失われるため、水分の補給はとても大切です。
口から水分を取れない場合は脱水症状になることもあるため、病院で点滴をしてもらうと安心です。