セキセイインコを飼いたい

空前のペットブームといわれる昨今、犬やネコはもちろん大人気で飼う人も多いのですが、生活環境によっては、規則でこうしたペットの飼育が禁止されており、残念に思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな中、おすすめのペットの一つとして挙げられるのが、セキセイインコです。

犬猫の飼育は禁止と規約で定められている住宅でも、小鳥は許可される物件も多いです。セキセイインコは人間の言葉をよく理解し、感情豊かで人懐っこく、人間の良きパートナーとして癒やしを与えてくれます。そして、中には人間の言葉を真似ておしゃべりをする子もいるくらいです。

今回は、そんなセキセイインコを手に入れることや、その後の飼育に関する注意点などをご紹介します。

健康なインコを見極める

何よりも、インコを飼うときは健康な子を選びたいですよね。健康状況を見極めるには、よーく観察してみましょう。まずは元気にえさを食べているか。そして、事前に健康なインコの糞の状態を知っておき、ケージ内の糞をチェックをしてみてくださいね。

健康はインコとは？目がぱっちりと開き、目に力があって目ヤニや涙が出ていない。鼻孔は鼻水などが出ておらず、汚れがなく綺麗であること。くちばしは嚙み合わせが正常で、しっかりとエサが食べられている。変な呼吸音がせず、口周りが汚れていない。両羽がきちんと折りたたまれていて付いていて、汚れがなく綺麗に生えそろって色艶が良い。お尻周りが汚れておらず、出血もない。止まり木にちゃんと止まることが出来て、足が曲がったり爪が欠けていないか？じっと動かずに寝ていたりせず、元気に動き回っているか。ですが、インコになじみがない人には、健康状態は分かりづらいかもしれません。疑問があれば、そのショップのスタッフやブリーダーさんなどに確認してみましょう。

インコを手に入れる

ペットショップでの購入が一般的かと思いますが、直接販売をしているブリーダーさんもいますので、インターネット等で検索をして、問い合わせをしてみるのも良いかもしれませんね。しっかりとしたブリーダーさんから購入すれば、感染症のリスクも低く、インコの両親などもさかのぼって確認できます。また、インコを飼っている知人がいれば、その人のお家で生まれたヒナを譲ってもらう手もあります。インコの両親がはっきりしていて、飼育環境もよくわかるので何かと安心です。
ペットショップの場合、そのお店の規模や方針によって違いがありますが、中規模以上のペットショップであれば、犬やネコとは別に鳥の飼育コーナーが設けられているところも珍しくありません。

インコをお迎えするのなら、春と秋がおすすめ

インコは小さく繊細な生き物です。病気のなりやすさや落鳥（鳥が死んでしまうこと）のしやすさなどは、生まれた環境と季節に原因があることが多いです。
暑い真夏や寒い冬というような厳しい環境で生まれたヒナは、体が弱く病気になりやすいと云われています。
ですので、比較的安定した穏やかな気候の春や秋に生まれたヒナであれば、元気な子に巡り合える可能性が高くなります。

ヒナから育てる

成鳥となった大人のセキセイインコも販売していますが、手乗りにしたい場合はヒナの状態でお迎えするのがベストです。人間の子と同じように、自分を大切にしてくれる人、毎日欠かさず食事を与えてくれる人に対して、インコなど鳥類には懐く習性があります。これを「刷り込み」といいます。（哺乳類でも、刷り込みと確認されている例があります）
インコを手乗りにしたいならば、生後1週間～1ヶ月以内くらいまでのヒナを迎えるようにしてください。

おしゃべりを覚えさせたいのであれば

メスよりもオスのほうがおしゃべりが上手だといわれれいます。オスはバリエーション豊かな鳴き声でメスの気を引くからです。

インコにとって、一緒に暮らす飼い主さんや家族は同じ群れの仲間と見ます。仲間だと認識した相手から愛情をもって話しかけられると、インコはその場に合わせた適切な対応を取ろうする生き物なので、同じように話しをしようとします。しかし、飼い主さんのことをインコが仲間だと認識しない場合、いくら教えてもおしゃべりはしませんし、おしゃべりを覚えるのが得意な子もいれば不得意な子もいて、すべてのセキセイインコがおしゃべりするようになるわけではありません。

インコの反応を見ながら、楽しくトレーニングできると良いですね。