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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2017-11-25
ネコの目を間近で見たことありますか?
人間や犬などの他の動物とは違い、何ともいえない不思議な魅力があります。眼球が大きく湾曲し、まるでビー玉のように見えるネコの目。宝石のような美しさです。
ネコの目の色というのは、虹彩(こうさい・・瞳孔の周囲にある、色の付いた部分)のことをいいます。虹彩の色は、メラニン色素の量で決まりますが、目を開いたばかりの仔猫はまだメラニン色素が生成されていないため、品種や遺伝に関係なく、生後2か月くらいまでは灰色がかった青い目をしています。これをキトンブルーと呼びます。
オッドアイとは、左右の目の虹彩色が異なる状態のことを指し、虹彩異色症といいます。
どのような毛色のネコでもオッドアイになりえますが、白ネコに特に多く、いわゆる純血種では、ターキッシュバン・ターキッシュアンゴラ・ジャパニーズボブテイルという3品種に現われやすいとされています。
その色の組み合わせは、片方が青色で、もう片方が銅色、橙色、黄色、緑色のどれかであることが一般的です。日本では、昔からオッドアイのネコのことを金目銀目と呼び、幸運をもたらすと珍重されてきました。
一つは先天性で、遺伝子が深く関係しているケース。白ネコに多くみられます。
猫の被毛の色は色素を作り出す細胞の量で決まっています。白ネコには、この色素細胞が少ないことが分かっています。
目の色も全く同じで、色素が少ないと青くなり、たまたま片方の目だけ色素が少なかった場合にオッドアイとなるのです。
後天的にオッドアイになる理由は、ケガ・病気・手術などで目の神経を直接傷つけることによるものです。
人間もそうですが、目の色はメラニン色素量により決まるので、目の神経が傷つき、片方の目のメラニン色素量が減少するとオッドアイになります。
猫の場合、メラニン色素が多いと銅色の目になり、メラニン色素が減少するにしたがって、黄色・緑・青と変化します。
虹彩に色素が生成されないまま成長した青い目のネコ、同じように被毛に色を付ける色素細胞がない白ネコ。色素のない同士の組み合わせ、すなわち青い目の白ネコは聴覚障害を持つことが多いとされています。
オッドアイの白ネコも、青い目の側の耳だけ聞こえないことがあります。通常、もう片側の耳(青くない目)のほうは正常であることが殆どです。
この障害の原因は分かってはいませんが、色素を持たないことは野生で生きていく上では大きなデメリットになることは避けられません。しかし、室内で人間の飼育下で暮らしていく上では、ほとんど問題にはならないでしょう。
もちろん、青い目の白ネコであっても、聴覚障害のなく健康な子も沢山いるのであまり心配しないでくださいね。