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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2017-11-21
既にお家にネコを飼っている方も、これからネコを飼いたいと思っている方も、ネコを一匹飼ったら「もっとネコを飼いたい!猫たちが仲良く寝ている姿を見たい!」と考えるようになるかもしれません。
かくいう私も、ネコを二匹飼っています。
多頭飼いには、1匹だけで飼っているときよりも楽しいこともあれば、1匹で飼っていれば起こらなかったであろう問題が生じることもあります。
新しいネコを迎えてみないと分からないことも多いのですが、多頭飼いを決心したら、新しいネコを迎える前に出来る準備や心構えあるので参考にしてもらえればと思います。
新しいネコがくると事前に分かっているときは、新しいネコを迎える数日前に匂いがついたタオルやおもちゃを先住猫に渡しておくことで、対面時のストレスを少し和らげることができます。
新しいネコが来たら直ぐに合わせず、新しいネコをカバーをかけたキャリーに入れた状態で、先住猫にとっては「あの中に誰かいる・・・」と感じさせる程度にし、新しいネコがまずは環境に慣れるまではケージなどに入れて過ごさせましょう。
新しいネコが環境にも慣れ、先住猫にとっても新入りがいることに慣れてから、まずはケージ越しに対面させてみましょう。
はじめはどちらも(特に先住猫)「シャー」「フーっ!」とケージ越しに威嚇をすることが多いですが、心配せずに見守ってください。
ここで何日かかるかはネコたちの相性によりますが、1~2日で大丈夫なこともあれば、数週間かかることもあります。
お互いに徐々に威嚇をしなくなってきたら、新しいネコをケージから出してみましょう。
ケージの外に出た様子を見て、また威嚇をすることもありますが、匂いを嗅ぐような仕草が見えたり、ケンカに発展するほどの激しい威嚇行動でなければ、そのままにしましょう。
ただし、ネコたちから目を離さず、ネコたちだけにしないように気を付けてください。
この時点で激しく威嚇しあっているときは、新しいネコをもう一度ケージに戻すなどして、お互いの存在にに時間をかけて慣れさせましょう。
新しいネコが仔猫の場合、好奇心から先住猫に近づこうとします。先住猫が嫌がったら離したほうが良いですが、先住猫も仔猫に興味があるようならお尻などの匂いを嗅がせます。
相性が悪くなければ、徐々に距離が近づき仲良くなり、いつしか寄り添って眠るようになります。ここまでくればもう安心です。
時間をかけても手を尽くしても、ネコ同士が仲良くできないことはそう珍しいことではありません。
せめて互いに無視をしてくれれば問題ないのですが、家の中でも出会い頭にケンカをしたり、どちらか一方が意地悪をしたり‥どうしても相性の悪い場合もあるのです。
そういう場合、それぞれのネコがリラックスできる環境を整えてあげましょう。
一戸建てなら1階と2階でスペースを分ける、マンションなどの場合はそれぞれのテリトリーを決めてネコ同士が顔を合わさないように人間側が気を付けて部屋の移動をするように心がけましょう。
自分のテリトリーに他のネコが入ってこないことが分かれば、ネコも安心して暮らせるようになります。
新しいネコを迎えるにあたり、まず一番に考えてほしいことは、常に新しいネコよりも先住猫を優先させるということです。
新しいネコが来ると、先住猫からすると自分のテリトリーが侵され、自分の居場所を奪われるかもしれないと不安になります。
新しいネコが仔猫の場合、可愛さゆえに先住猫よりもついつい新しいネコを構ってしまいがちです。先住猫にとって、居場所も飼い主さんも奪われたのではたまったものではありません。
ですので、大切なことは、新しいネコは敵ではないこと・だれよりも先住猫が一番なんだよと安心させてあげることです。
ゴハンをあげるのも、新しいおもちゃや爪とぎを与えるのも、好きな場所で寝るのも先住猫を優先し、沢山話しかけ、甘えさせてあげてください。