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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2018-10-18
ネコは感情や行動をコントロールするのが苦手な生き物です。
人間も何か困ったことに直面した時、「どうしよう・・」と悩んだり迷ったりしますよね。
同じようにネコも心の中で葛藤をしますが、そんな時にネコがストレスを抱えていることが分かる行動があります。
ネコはストレスを感じたときに、その原因となった相手ではなく、全く関係のない相手に攻撃を仕掛けることがあります。
しかも、その時は感情や行動の抑制が出来ていない状況なので、傷口を縫わなくてはならないほどのケガを負わせるほどの本気噛みをしたりします。
例えば、動物病院の診察台の上で、興奮しているネコをなだめようとしている飼い主さんをガブリと噛んだり、窓の外に見える野良猫に怒りを覚え、同じ部屋にいる飼い主さんや普段は仲の良い同居ネコを攻撃したり。
人間も気に入らないことがあると、物に当たったりすることがありますよね。
自分の感情・行動を抑制することが苦手なネコの場合は、それが本気モードで攻撃をしてくるので、やられる側は大変です。
猫がストレスを感じたとき、気持ちをしずめるために本来の原因とは関係ない行動をすることを言います。
例えば、ビックリした時やケンカ中に自分の体をなめる。
おもちゃをうまくキャッチできないときに、いきなり爪とぎを始めるなどです。
ネコはそのようなことをすることで、気分転換を図っているので、それほど心配する必要はありません。
転嫁行動とは、その気持ちを八つ当たりとして変えることを言います。
転位行動と違い、転嫁行動には注意が必要です。
転嫁行動によって飼い主さんや同居ネコとの関係が悪化してしまうこともあるので、ストレスサインが見られたら、早めの対策を考えてあげてください。
ネコが興奮している時は、落ち着くまでそっとしておきましょう。
興奮を収めようと近寄ろうものなら、思い切り攻撃される危険もあります。
同居ネコやワンちゃんがいる場合も、興奮しているネコには近寄らせないようにしましょう。
転嫁行動をとってしまうようなときは、緊張や恐怖を感じていることが多いので
クローゼットの中や狭い場所など、普段は入ってほしくないようなところでも
ネコが落ち着く場所ならば、それを許してあげるのも良いと思います。
ネコはとにかく狭くて暗い場所にいることで落ち着くので。
多頭飼いの場合、トイレや食事の場所はそれぞれのネコに用意をする。
実は我が家でも一度だけ転嫁行動が原因で、ネコ同士の関係が悪くなったことがあります。
ケガをするようなことがないように、部屋を分けました。
そもそものストレスの原因をできるだけ取り除いてあげる。
爪とぎを多めに用意して、いつでもどこでもストレス発散が出来るような環境を作るなど。
様子を見て、あまり酷いようならかかりつけの獣医さんに相談してくださいね。