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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2018-09-26
インターネットやTVで議論され、賛否両論真っ二つに分かれてしまうこのテーマ。
正解がないので、議論に終わりはないのですが、もう一度考えてみたいと思います。
月並みな表現ですが、ペットを飼っている人にとっては「ペットは家族」という方も多いですよね。
比較的寿命が長く存在感タップリの犬やネコはもちろん、体の小さなインコや亀や金魚なども、飼っている人が家族同様だと思っていれば、家族なんです。
人とは違うといわれても、そんなことは重々承知なこと。それでも家族は家族です。
さすがに忌引きを使わせろというのは、ちょっと(かなり)違うでしょう。とは思いますが、愛するペットの死で有給休暇を使うことは、そんなに非難されることでしょうか?
「ペットが亡くなったので、今日は仕事を休みます」
どんな理由であっても、急に従業員に休まれると困る会社は多いですよね。特にシフト制のサービス業などでは、メンバーの割り振りをして仕事を回しているので、急に休まれると、そこに穴が開くことになります。
もちろん、穴をあけることは出来ないでしょうから、代わりに誰かを呼ばないといけません。
要するに、ペットが亡くなった程度のことで急に休まれるなんて、迷惑以外の何物でもないということかもしれません。
ペットの死は突然であることも多いですし、前々から具合が悪かったとしても職場には伝えていないことも多いでしょう。
そしてある日、「ペットが亡くなったので、仕事を休みます」と言われたら「非常識!」と感じる人がいたとしても、おかしくはないですよね。
それが亡くなったのが人間の場合は、もし急に休まれて「困ったな」と感じたとしても、人としてそんなことを言うのは憚られますよね。
しかしペットの場合は、「そんな理由で休むなんて」「ありえない」と一蹴されてしまうわけです。
可愛がっていたペットが亡くなってしまった場合、深刻なペットロス状態に陥る人もいます。
自分が若い頃にペットが亡くなったときは大丈夫だったけれど、中年以降、子どものように可愛がっていたペットを亡くし、ペットロスに陥ってしまった。ということもあります。
その時々、程度は様々で、むしろ仕事をしていた方が気がまぎれるという人もいれば、悲しみとショックで何も手につかないという人もいます。
後者の場合、会社に行っても仕事にならないでしょうし、そんな状態で来られても同僚の皆さんも迷惑でしょう。
そんな時はやはり休むという選択肢があっても良いように思います。
また、ペットの遺体が傷み始める前に、何とかしてあげないといけません。
小鳥くらいの大きさであれば、お庭に埋めるということもできるかもしれませんが、もう少し大きな犬やネコなどのペットや、小さなペットでも、やはり火葬をしてあげたいと願う飼い主さんもいるでしょう。
ペットへの愛情や死に対する理解が薄い人にとって、「ペットが亡くなったので休みます」というと、ただ悲しいので休みますと聞こえてしまうかもしれません。
しかし、「ペットが亡くなって、火葬しなければならないので」というように、具体的に出社できない理由を伝えると、受け取るほうの印象は少し違ったものになるかもしれません。
有給休暇を取得することは与えられている権利なので、そこに理由は必要ありません。しかし、突然仕事を休むということは、やはり誰かに迷惑を掛けてしまうこともあるので、相手の心情も考えたうえで、適切な伝え方を考えることが重要なのかもしれません。