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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2017-09-11
ネコを飼っている人にとってはごく当たり前の光景ですが、トイレの前後にハイになるネコちゃんがいます。我が家のネコも、排泄し終えるとそれはビックリするくらいの勢いで飛び出してきて、そのままの勢いで家中を走ります。といっても、ほんの短い間だけですが。
それには諸説あるようですが、野生時代の名残りだから・・と言われています。
野生時代、ネコは住処から離れた場所で排泄をしていました。自分の住処が他の動物に知られないように急いで出て、ある程度、距離の離れた場所まで移動する必要がありました。安全な住処から出て危険な目にあうかもしれないし、排泄をしている途中で襲われるかもしれない。それは住処に戻るときも同じです。排泄するということは、命の危険にさらされるということでした。
トイレに行くにもトイレから出るのも「よし!行くぞ~」と一大決心をしないといけないわけです。私も子供のころ、田舎のおばあちゃんちの家で夜中にトイレに行くのが怖くて怖くて、走ってトイレに行き走ってお布団に戻りました。手なんか洗う余裕はありません(笑
さすがに家で飼われているネコにとって、トイレが危険な場所であるという認識はないと思いますが、昔の名残りでついついダッシュしたくなってしまうのかもしれませんね。
トイレ後にダッシュする子の中には、ウンチをした後だけダッシュするという子もいます。いわゆる「うんちハイ」というやつです。
この行動の理由としては、ウンチを済ませたその達成感からハイになるという説や、副交感神経と交感神経のスイッチが入れ替わってハイになるという説、はたまたウンチをして体が軽くなったから等々・・・
ネコは排泄をした後に砂をかけて埋める習性がありますが、この行動をとる理由も諸説あります。
排泄したことが他の動物に知られないように、本能的に隠したがるという説。
ネコの糞尿には条虫や回虫などの寄生虫やウイルスが含まれていることがあるので、それらが蔓延しないよう隠しているという説。
一方で、ウンチをした後にあえて隠さずに堂々とそのままにしておくネコもいますが、それは自分のテリトリーを誇示するためとも言われています。
何れにしても、野生時代の安全対策が本能の中に刷り込まれているからなんですね。
前述のように、ネコには排泄物を埋める習慣がありますが、埋めなきゃ!と考えて埋めているわけではありません。本能に刷り込まれているからなので、なんとなく砂をかいてスッキリするだけでも十分なネコちゃんもいます。ウンチが埋まろうが埋まるまいが砂さえかけばスッキリし、そこに砂がなければ床や壁をカリカリガリガリとやったりするのです。
我が家のトラ君は埋めることよりも砂をかくことに必死で、トイレ後は猫砂がそこら中に飛び散っています。