ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2018-06-08
とても聡明で運動能力も高く、ボーダーコリーなどと並んで最も知的レベルの高いとされているプードル。今回ご紹介するトイ・プードルの平均寿命は、14年から17年とされています。
今回は、そんなトイ・プードルの寿命と掛かりやすい病気をご紹介しながら、健康維持のためのポイントをご紹介していきます。
人間同様、個体差はありますが、トイ・プードルの寿命は、平均して14年から17年とされています。大型犬から比べると小型種であるトイプードルは長く生きるとされていますが、健康管理によって、家族の一員であるペットと、より長く楽しい生活を共にすることが出来ます。
一例ですが、上記はトイプードルが掛かり易いとされている病気です。中でも、「低血糖症」、「気管虚脱」、「てんかん」、「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」は命にかかわってくる病気なので、飼い主さんの目で、いち早く犬の変化に気づき、早期に病気を発見することが重要となっています。
低血糖症とは血液中の糖分が少なくなる病気です。症状としては、痙攣(けいれん)やグッタリしたり、元気がなくなったりします。
低血糖症は子供の時になる場合と、大人になってなる場合と2種類あるとされており、子供の時に低血糖症は、体を冷やしたときや空腹になったとき時など、胃腸の異常が原因として考えられ、大人になってからの低血糖症は、興奮した時や運動した時など体内の糖分が消費された時に起こり易くなるとされています。
その他、低血糖症は膵臓の腫瘍でも起こる場合があり、膵臓は(糖分を分解する働きを持つ)インスリンを出す臓器ですが、その臓器が機能しないことで低血糖症になることが確認されているので注意が必要です。
低血糖は空腹を満たすことで回復することが出来ます。低血糖は直接的に命に関わる病気ではありませんが、元気がない後の食事で回復、「お腹が減っていたのだろう」と安易に考えず、症状を伝えて堂筒病院のお医者さんにご相談された方が良いでしょう。
気管周辺が何らかの理由により、気管が潰され呼吸困難になる病気です。気管虚脱となる原因は解明されていませんが、先天性や肥満、老化などが考えられ、特に夏場に発症しややすい病気で、突然呼吸が荒くなるなどしたら注意が必要です。
また、口を開けて舌や歯肉などの口内が青色から青紫色になっていたら、チアノーゼを疑ってください。口内の色の理由は、血液中の酸素量が著しく不足し、ヘモグロビンの数が多くなっていることが原因であり、これらは何らかのショックで心臓に送るための血液量が減少したり、怪我や肺炎などにより大量の出血が原因と考えられています。この症状が出たら早急に動物病院にかかることをお勧めします。
気管虚脱の治療方法は、手術などがありますが、原因が解明されていないことも手伝い、治療は難しいのが現状です。
夏場など暑さには気を付けて、風通しのいいところで過ごして、体に負担のないよう対応を心がけてください。日頃から息が乱れないような生活を心がけましょう。
てんかんは突然けいれんの発作を起こす脳の病気で、痙攣(けいれん)などの症状を伴う発作を突発的に起こす病気です。脳の神経回路に異常が来した時に起きるとされており、犬のてんかんは、100頭に1頭の割合で発症するとされている病気です。原因が解明されていない突発性てんかんと、何かしらの機能障害によって起きる二次性てんかんの2種類があります。
特発性てんかんを起こす原因は不明ですが、遺伝的な原因が大きいとされています。一方、二次性てんかんは、低酸素症によるもの、外傷を負った時の後遺症によるもの、また脳腫瘍や水頭症など、脳の障害によるものが原因とされています。トイプードルの場合は、その殆どが突発性てんかんなので、原因が特定出来ていないのが現状です。
トイプードルにてんかんの発作が起きてしまったら、まずは心を落ち着けて見守ることから始めます。てんかんの発作が始まると、飼い主として焦ってしまいますが、声を掛けたり体を揺さぶったりすると症状を悪化させてしまう恐れもあるので、まずは心を落ち着かせて見守るよう努めてください。
通常、2-3分で発作は治まります。てんかんの発作が直接的に命を脅かすことはありませんが、発作が落ち着いたら、動物病院で診てもらう事をお勧めします。先生に的確に症状を伝えるため、てんかんがあった際の動画が撮影出来たら効果的かもしれません。
何だか最近毛が薄くなってきている・・・と感じたら、もしかしたらクッシング症候群かもしれません。生後半年を過ぎたあたりからみられる病気ですが、多くは7歳以上から多く見られる病気です。
こんな症状が出てきたら、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)の疑いがあるかもしれません。クッシング症候群とは副腎皮質ホルモンというものが異常に分泌されることによって起こる病気になります。
副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気で、脳下垂体の前葉や中葉に腫瘍ができたり、副腎そのものに腫瘍ができることが原因とされています。
尿検査や血液検査等の測定検査、そしてエコーなどの投影検査により判断していきますが、たとえ症状に当てはまるものがあっても、しっかりとした検査でハッキリとした腫瘍が見えていたり、副腎の肥大などが明確でない限り、数値だけでは判断が難しい病気とされています。
治療は、手術、科学療法、薬物投与などがありますが、どれも効果を大きく望むことは難しいとされている病気です。
治療法は手術、放射線治療、薬物投与、となるのですが、どれも難しく高い効果をのぞむことが難しいのが現状です。
そして糖尿病や脱水、栄養の摂取ががきちんとできないことから、その場合は管理がとても難しいといわれている病気です。
症状を見るとどれも加齢と思いがちなものですが、愛犬の健康管理にアンテナを立て、「もしや?」と思ったときは早めに医者に診てもらう事をお勧めします。