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編集部|投稿日 2018-06-07
人に従順で他の大型犬と比べて飼育しやすいとされているゴールデンレトリバー。大型犬は小型犬に比べて寿命が長いと思われがちですが、大型犬の方が短いとされています。このゴールデンレトリバーも例に漏れず、平均寿命は10年から12年とされています。
しかし、生活環境により少しでも長く一緒に生活することが出来るようになります。今回は、そんなゴールデンレトリバーの寿命と掛かりやすい病気をご紹介しながら、健康維持のためのポイントをご紹介していきます。
人間同様、個体差はありますが、ゴールデンレトリバーの寿命は、平均して10年から12年とされています。人間と比べるとはるかに短いですね。寿命から考えると、7歳を過ぎたあたりからシニアの仲間入りとなります。少しでも長く一緒の生活を送るために、愛犬のための健康管理によって、より長く生活を共にすることが出来るでしょう。
ゴールデンレトリバーは男の子と女の子で体の大きさが若干異なります。男の子は体高58〜61cm、体重29〜34kg、女の子は体高54〜57cm、体重24〜29kgが一般的とされており、太りやすい体質であることから飼い主には食事管理が求められます。
ここで考えたいのが体の大きさ。ゴールデンレトリバーは大型犬と同時に太りやすい体質です。このことから体重が体に大きく負担を与えてしまいます。さらに体の成長も早く、7歳を前後にシニアの仲間入りをするため、食事管理を含めた生活環境が、その後の寿命に大きく左右することにつながることを意識しなくてはなりません。
一例ですが上記はゴールデンレトリバーに多く見られる病気です。基本的にゴールデンレトリバーは元気な犬種ではありますが、直接寿命に関わってくる病気を見過ごしてはなりません。犬は言葉が喋れないので、飼い主さんの目で、いち早く犬の変化に気づき、早期に病気を発見することが重要となっています。
ゴールデンレトリバーは大型犬が故に、体の大きさから心臓に負担をかけてしまったり、股関節を痛めてしまったりすることが多くありますが、特に、「悪性リンパ腫」や「骨肉腫」など寿命に大きく影響を与えてしまう病気が多く確認されており、共に転移する可能性がとても高く、早期の治療がとても重要となっています。
また、「甲状腺機能低下症」も忘れてはなりません。「甲状腺機能低下症」は毛が抜け落ちる、元気がなくなる、体重が増えるなど、「年を取ったのかな?」と判断されがちで、飼い主に病気と気づかれないことが多いようです。心拍数が遅くなったり、発情が止まったりといった症状が見られることがある他、重篤になると、昏睡に陥ったり、意識障害を起こしたりする場合もあるため、よく観察しておく必要があります。
ゴールデンレトリバーの平均寿命は10年から12年ですが、個体差もあるほか、免疫力や生活環境により寿命の差は大きく違ってきます。では、飼い主としてどのようなことに注意を払えば良いのか?ゴールデンレトリバーの健康維持のための注意点をいくつかご紹介いたします。
家の中で走り回ることが出来る小型犬と比較し、ゴールデンレトリバーは大型犬なので、どうしてもストレスを貯めてしまいます。散歩も行かず家の中にずっといることで強いストレスを貯めてしまうのです。近所にドッグランがなくとも、毎日定期的に朝晩の2回は散歩に行くようにすることで、他のワンちゃんとの顔を合わす機会も増え、十分ストレス発散の機会となります。散歩は用を足すだけでなく、ワンちゃんのストレス発散のためでになることも十分理解してください。
食欲旺盛と言われているゴールデンレトリバー。体重の管理も飼い主さんが気を付けなくてはなりません。ゴールデンレトリバーに限ったことではありませんが、特に人の食べ物をあげたりすると濃い味に興味を示すだけでなく、ドッグフードを食べなくなることがあるので、「可愛いから」と、むやみに人間の食べ物を与えるのは決して良いことではありません。
喜ぶ顔を見るのも可愛いものです。喜ぶからと人間の食べ物を与えると、どんどん太ってしまいます。前述の通りゴールデンレトリバーは太りやすい体質から、その大きな体を支える股関節に大きな負担を与えてしまうのです。
さらに、人間の食べ物は味が濃く、ゴールデンレトリバーの心臓にも大きな負担を与えます。基本的にドッグフードは調味料は加えず素材の味が理想とされていますが、調味料の多い人間の味付けが心臓に大きな負担を与えてしまうのです。犬が人間用の食べ物を欲しがるのは飼い主の責任。食事も「可愛いから」と与えるのではなく、必要な栄養バランスを意識して与えることで、ゴールデンレトリバーの寿命を延ばすことに繋がるのです。