同じネコ科の動物でも、ライオンなどはオスとメスの違いが一目で分かりますが、ネコは見た目の差が少ない動物です。
それでも比べてみると、色々な違いが見えてきます。

顔つき

オス・メスの見た目の違いでまず挙げられるのが顔の大きさです。
一般的にはオスの方がメスよりも顔が大きくなります。

性成熟期を迎えたオスはエラが張ってきますし、メスは顔がオスに比べると小さいので、目の大きさが目立ちます。
また、発情期を迎える前に去勢したオス猫は顔の大きさもそれほど大きくなりませんし、何よりも表情に幼さが残ったままです。

メスは一般的に強いオスを好みます。
顔の大きさは噛む力の強いネコを判断され、ネコ界ではデカい顔の方が小顔よりモテます。
デカい顔は、大抵は体も大きいですからね♪

体つき

オス特有のホルモンは筋肉を発達させガッシリとした体つきになるのは、ネコも人間と同じです。
ただし、去勢後のオスでは顕著な違いは現われません。

ちなみに我が家にはオス・メス一匹ずつのネコがいますが、どちらも生後半年ほどで去勢・避妊をしています。
もともと大型の猫種ですが、去勢後もぐんぐん成長をして、2匹の体重差は3㎏ほどありますので、個体差が大きいですね。

鳴き声

オスは鳴き声が太く、メスは細いという印象があります。
これは体格がかなり影響していて、ガッシリとした体格のオスの鳴き声は大きく太くなります。

メスは鳴き声にバリエーションがあり、発情期にはビックリするような声を鳴くことがありますよね。
飼い主さんの関心を鳴き声で引こうとするのはメスに多く、飼い主さんの反応次第で鳴き声を変えてみたりします。

体つき同様、比較的早いうちに去勢をしたオスは、オスとはいっても仔猫のような可愛らしい声のままです。
近代以前にはヨーロッパのオペラ界にカストラートと呼ばれたい去勢された男性歌手がいましたが、変声期を無くし、ボーイソプラノ特有の音域や性質を持続させようとしたものです。
人道的理由によって消滅しましたが、歴史に残る最後のカストラートは1922年に亡くなっています。