インコと仲良しになる

インコは知能が高く、感情豊かな生き物です。
飼い主さんと仲良くなって、一緒に遊びたいという気持ちはインコも同じです。
インコの生態を知り、理解すること。そして触れ合って信頼関係を築くことが 、インコと仲良くなる早道です。

遊ぶことの大切さ

インコはとても活発で、遊ぶことも大好きです。遊ぶことで脳が活性化し、心や体を健全に保っています。遊ぶ時間が減ると精神的・肉体的にストレスが増え、病気になってしまいます。インコにいつまでも健康でいてもらうためにも、存分に遊べる環境を整えてあげましょう。

インコは1日のほとんど時間をケージで過ごします。ですので、遊びの大半はケージの中での一人遊びとなります。しかしケージの中では遊びが単調になりがちで、その単調さがストレスとなり、毛引きや無駄鳴きなどの問題行動に発展してしまう場合があります。それを防ぐためにも、ケージから出して遊んであげましょう。

人と遊びたくなると、ケージの前で足踏みをするなどして、自分からもよく意思表示をします。インコはもともと群れで生活をする生き物なので、他者と触れ合う欲求があります。人と触れ合うことでその欲求を満たすことにもなり、人との絆も深まります。短時間で良いので、1日1回はケージから出してインコと触れ合う時間を作りましょう。ただし、「テレビを見ながら」など、他のことしながらの「ながら遊び」は禁物です。インコは自分がいい加減に扱われていると感じ、人と遊ばなくなってしまうことがあります。私たちが思っている以上に頭が良く、デリケートなのです。

好きな遊びと遊ばせ方

インコと遊びたいと思っても、最初は人を警戒して遊んではくれないでしょう。言葉が通じないので、当然といえば当然です。インコを遊びに誘うときは、インコの本能を刺激するようにすることが大切です。

さまざまな形のオモチャを使って遊ぶことで、インコはより多くのことを学びます。与えるオモチャは、身体の大きさやインコの習性似合うものを選んでください。

かじったり、狭い場所に入ったりする遊びは、インコが生活するための本能です。
インコが興味を持ったオモチャを手にもって、それをかじらせながら声をかけたり、頬や首の後ろをなでたりして遊んであげましょう。インコを勝手に遊ばせると、一人遊びの習慣がつき人と遊ばない個体になってしまうので、ケージから出して遊ばせるときは、必ず一緒に遊びましょう。

スキンシップが大切

インコは好奇心旺盛な生き物なので、信頼関係が薄くても人と遊んでくれます。しかし、それはどこかよそよそしいもの。そんなと時はスキンシップが有効です。頬やくちばしを、また冠羽のある鳥類は冠羽の裏をやさしくなでてあげると喜びます。
信頼関係が深まった後も、スキンシップは欠かさず行いましょう。インコは群れで暮らし、仲間同士、毎日スキンシップを欠かさないものです。人と暮らしていても、スキンシップをしないという欲求は強く、人を仲間と認めている個体は人にそれを求めます。毎日スキンシップをすることで、インコの心をリラックスさせるだけではなく、インコとの愛情を深めることができます。

毎日遊んであげよう

インコにとって、遊びは暮らしの知恵を身に着ける大切なお仕事です。野生ではそれを仲間と一緒に成し遂げ、信頼や友情を深めてきました。人と暮らすインコにもその本能は残っています。たまにしか遊んでくれない人のことは仲間とは思えなくなるので、手乗りになっていても、どこかよそよそしい態度のインコになってしまいます。
忙しくてインコと遊ぶ時間がとれないこともあるでしょう。しかし、インコをケージから出さなくても、ケージ越しに声をかけたり、手を入れてスキンシップをするくらいのことは毎日できることです。
「今日は忙しいから明日ね」といったことは、インコには通じません。毎日遊んでもらえないと、インコはストレスをためてしまいます。

インコの気持ちを察してあげて

インコにもご機嫌な時や不機嫌なときがあります。不機嫌な時はいくら誘っても遊ぶ気にはなれません。そんな時はそっと見守るだけにしましょう。無理に遊ぼうとすると、機嫌を損ねるだけではなく、人嫌いになってしまいます。
人と遊びたがらないのには、発情期や病気などいくつかの理由が考えられます。発情期は終わるまでそっとしておくのが一番ですが、病気の場合は治療の必要があります。体重を測り、エサの食べ具合を見て、必要であれば獣医さんに診てもらいましょう。
インコの感情は行動に現れます。行動を見てインコの気分を判断し、機嫌の良い時を見計らって遊んであげましょう。