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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2017-10-07
うさぎは無表情・・・なんて思っていませんか?
うさぎは鳴いたり喋ったりしないので、しぐさなどから感情を読みとることしか出来ませんが、実はけっこう感情表現豊かな生き物なんですよね。表情や行動を毎日よーく見ていると、うさぎの気持ちが分かるかもしれません。
うさぎは気になる音がすると、ピンと耳を立て、音のする方向にむけます。気になる音が一つなら両耳を同じ方向にむけますが、警戒しているときはアンテナの王に左右の耳をそれぞれの方向に動かして、周囲の様子を探ります。垂れ耳のうさぎでも、音を聞こうとするときは耳の付け根を持ち上げます。
耳を伏せてだらんとしているときは、リラックスしています。しかし、耳を伏せているから、警戒度が低いかというとそうではありません。
野生のうさぎは敵に出会ったとき、見つからないように耳を伏せて草むらに隠れます。耳を伏せて姿勢を低くし、体をこわばらせていたらかなりの緊張状態です。臆病な子は、耳を伏せて向かっていることもあります。
うさぎは優れた嗅覚を持っています。
ニオイから様々な情報を読み取るため、起きている間は絶えず鼻をヒクヒクさせてニオイをかいでいます。
「おいしいものがあれば食べに行けるように」
「敵が近づいたら逃げられるように」
「縄張りに侵入するやつがいたら、やっつけに行かれるように」
「異性のニオイがしたら、求愛しに行けるように」
うさぎがニオイをかぐのは、生きていくために欠かせないのです。
鼻の動きが速くなるのは、何か気になる臭いを嗅ぎつけて、警戒しているときです。
動きが遅くなる時は、気になる臭いがないのでリラックスしています。
鼻の動きが徐々に遅くなって止まってしまったら‥それは眠ってしまったということです。
犬やネコと違って、うさぎは何かを訴える為やコミュニケーションの為に鳴くことはありません。その代り、鼻を鳴らして音を出します。怒った時は「ブーッ!」「ブッ!」と強い音を出したり、甘えている時は、「プゥ」と柔らかい音を出したり、その子によっては小さな音で「クゥ」と可愛らしく鼻を鳴らす子もいます。恐怖を感じたり怒っている時は、「ブゥ!ブゥ!」「キーッ!」と大きな音を出しながらパンチをしたり、足をダンダンと踏みつける子もいます。
いつも鼻を鳴らしていたりイビキをかいている子は呼吸器疾患の可能性もありますし、鼻水やくしゃみなどが出ている場合は風邪をひいていることもあるので、食欲や排せつ物の様子なども観察しつつ、うさぎの声(鼻の音)が聞こえたら、うさぎがどんな様子なのか、しっかり見てください。いつもと様子がちがうな?と感じたら、迷わず獣医さんに診てもらうと良いでしょう。
歯ぎしりというと、人間の場合は怒っているときやイライラしたときや、寝ている時につい無意識のうちに歯ぎしりをしてしまう・・というイメージですよね。うさぎはなんと嬉しい時にも歯ぎしりをします。
嬉しいとき、気持ち良いときは、いつもより多めに動かし、撫でられている時などにリラックスをした表情で、軽い音で歯ぎしりをしていたら、それは喜んでいる証拠です。
うさぎは気持ちが高揚したときに口を動かす習慣があるので、興奮した時も歯ぎしりをします。興奮している時は、ぴょんぴょんとジャンプをしながら歯ぎしりをすることもあります。
ほかに、痛みや苦痛を感じている時にも歯ぎしりをしますが、小さく丸まってうずくまり、体をこわばらせながら「カチカチ」「ギリギリ」と歯ぎしりをし続けている時は、どこか体の調子が悪いサインを出しているのかもしれません。すぐに病院へ連れて行ってあげてください。