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ペット情報サイトCoo(クー) 編集部|投稿日 2019-01-09
ネコにも人間と同じように、レム睡眠と呼ばれる睡眠と、ノンレム睡眠と呼ばれる睡眠があります。寝ているときにピクピクと痙攣するのは、レム睡眠中の特徴です。
レム(REM)とはRapid Eyes Movementの略で、レム睡眠(REM sleep)とは、球速眼球運動・・すなわち、眠っているのに素早く眼球が動いている状態をいいます。
体が完全に眠っている一方で、脳は殆ど起きていると同じような状態です。人が夢を見てその内容を覚えているのは、脳が覚醒しているからです。
ネコのレム睡眠中は、体はグニャリとしていますが目玉はもちろん、他の部分も動くことがあります。まぶたはピクピク、ひげや耳をピクピクさせたり、手足もピクピク、しっぽを振ったりウニャウニャと寝言のようなことを言ったりもしますが全くの正常です。
体の筋肉は勝手に動かないように普段は抑制されていますが、筋肉の抑制がなくなると動いてしまいます。
一般的に、眼球運動の伴わない眠りをノンレム睡眠といいます。ノンレム睡眠は「脳の眠り」といわれ、筋肉の活動は休止せず、脳が覚醒していないために記憶もされないので、この間に夢を見ていたか否かは確認が難しいとされています。
ネコは眠っているときでも名前を呼ぶと尻尾を振ったり、音に反応し足や耳を動かしたりすることがあります。この時のネコはノンレム睡眠中で、脳は眠っていても身体は寝ていない状態にあります。脳が寝ているのになぜ反応できるのか?不思議に思うかもしれませんが、ノンレム睡眠には脳の浅い眠りから脳の深い眠りまで様々なレベルがあり、脳の眠りが浅い時には音などの刺激に対して無意識に反応することもあるようです。
ネコの1回の睡眠時間は、その子にもよりますが50分~120分。その中で30~60分のレム睡眠(浅い眠り)と6~7分のノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返しています。一度目を覚まして体勢を変えたり適当な時間を過ごしたりして、また次の眠りにはいります。
いつも寝ているイメージのネコですが、実はぐっすり眠っている時間はごくわずか。かすかな気配にも即座に反応できるように、浅い眠りの時間のほうが圧倒的に長いのです。